長野県の旅
2日目レポ



『安曇野ちひろ美術館』
へ行ってきました。





美術館の目の前には

広大な敷地に

とても美しい公園があり







小川が流れていて

池には

お魚が沢山元気に泳いでいた。







池の周りには

無邪気な子どものひとたちが

虫取り網を持って

池を覗いていたり

キャッキャしている。





まるで既に

いわさきちひろの絵の中に

出てくる子どもたち

そのものだと思った。







ちひろ美術館の中は

あそびごころに溢れていた。



今回は

【こどものみなさまへ】

と題して

いわさきちひろさん没後50年の

展示が行われていた。







『へいわのはじまりは

ひとりから?ふたりから?』




ちひろ美術館では

いわさきちひろさんの

生い立ちなども知る事が出来た。



順風満帆のように見える

子ども時代。



しかしこの時代は

ただの幸せな日常に

戦争というものが

大きな影を落とす。



ちひろさんの作品の中には

常に

『こども、へいわ、いのち』

がテーマになっているような気がする。






ちひろさんの絵の中には

戦争中の大変な状況の中の

子どもたちも描かれている。



でも、決して

悲惨な状況を絵にしたりはしない。


爆弾の絵や

怪我をしている子どもの絵

などは無い。



優しい表現の中に

どこか寂しげな表情をした

子どもや

悲しい目つきの子ども

であったりする。



それを見ていると

なんだろう。



絵を見ているだけなのに

ジーンと涙が出てきた。



一緒に見ていた旦那くんも

グッとくるものがあったと

話していた。





心の中にこんなにグサっとくる

作品を描けるって

すごいことだなぁ。






また、今回の展示のテーマが

わたしの中にとても刺さった。



いわさきちひろさんの絵に

谷川俊太郎さんの詩

『ひとりひとり』を

組み合わせた絵本の構成。



谷川俊太郎さんの詩も

個人的には大好きなので

余計によかった。




キャプションに書かれていた

この内容が刺さる。






最近、わたし自身も

このことをよく考える。



1人でいる事は楽で

すごく好き。



他人と交わる事は

面倒だったり煩わしかったり

ストレスに感じる事は

正直、多々ある。



だけど

人は1人では生きられないし

そもそも本当に1人っきりは

淋しくて淋しくて震えちゃう。



自分と考えの違う人が

いるからこそ

面白くて学びがあり

楽しいのだ。



やはり自分のことを

大事にしつつ

相手のことも尊重していく。



今年は

この事を考える機会や

学ぶ機会が本当に多くて。



自分の中の今年のテーマ

と言っても過言では

無いかもしれないとさえ

思っている。






展示の中に

みんなそれぞれの

「ひとりひとり」

について考えてみる

参加型の作品があり





鉛筆でことばを記入する。



記入してみて思う。

ありきたりで

つまんない回答だなぁっとw





旦那くんは

『ひとりひとり 人生それぞれ

ひとりひとり 楽しめばいい』

と書いていた。



他の色んな人の回答が

とても面白かった。










↑コレwww 生きてる!って感じ爆笑




↑ひとりひとり貯蓄額が違うw

確かにw




あなたなら何を書きますか?






こちらも参加型のワークショップ



『へいわをあなたのことばでいいかえると?』


これを紙に書いて

窓ガラスに貼っていきます。




色んな人が考える平和で

窓ガラス一面がカラフルに。





どれもこれも確かに!

と思う。







こちらは

鬼がお友達と仲良くなれるには

なんて声をかける?

っていう問の回答を

紙に書いて貼ります。







『そのツノさわってみていい?』

これいいなぁ♡笑





いわさきちひろと言えば

窓際のトットちゃん。


黒柳徹子さんの窓際のトットちゃんの本

の絵はいわさきちひろさん作です。



トットちゃんが過ごした

トモエ学園の再現されたお部屋や




外の公園には

トモエ学園の校舎である

電車があったりしました。






電車の周りの景色は

最高すぎるロケーションですし。







今日は丁度

終戦記念日ですね。



先日たまたま

8月6日の朝に

テレビで広島の平和式典

の様子が放送されていて

見ていました。




その中に出てきた

80代のおじいさん。



広島の原爆の被爆者の方で


今は、英語を習得して

日本に来日する

外国人観光客に向けて

広島の当時の悲惨な状況を

後世に伝えていく活動を

していらっしゃった。


自宅に外国人を招き

スライドを見せながら

英語で原爆の

悲惨な状況を伝える。



そのおじいさんが

言っていた。


『日本人だけに伝えるのではなく

色んな国の人に

伝えてみんなで考えて

いかなければならない』

と。



このおじいさんを見てて

思ったんです。



性格が合う合わないとか

意見が違う違わないとか

人種が違うとか違わないとか



ましてや

太ってるとか痩せてるとかの見た目

年齢や性別

そんな小さな違いに囚われて

自分の世界を小さくしていちゃ

いけないなって。



伝えるべきものを

伝えるために

ありとあらゆるものを超えて

個人レベルで工夫して

伝えようとしている。

そうゆう

おじいちゃんの姿に

私は感銘を受けました。



いわさきちひろさんも

そうですよね。



伝えたい想いを

描き続けたのだと感じました。







今回、正直

いわさきちひろさんの絵って

子どもの絵ばっかりで



館内の机や椅子も

子供仕様で背が低いものが

沢山用意されてて





↑こうゆうの

個人的には大好物♡



お客さんも子連れが多く

その中で

子供のいない夫婦だけでの

作品鑑賞は



どうしても

自分の中に不妊治療をして

授からなかった私たち

というの立ち位置が

自分らの中に存在し

チクッと棘がささるような

気持ちもあるのは事実。



だけどそれに囚われて

子どもを遠ざけるのは

すごく勿体無いと

今回特に感じました。


 

いわさきちひろさんが

伝えたかったことは



そんな

ちっぽけな事では無く

もっと大きなこと。



それを知るために

私はここへ来たのであり



伝わったからこそ



私にも何が出来るのかを

今一度考えたいと思いました。



不器用で怖がりだけど

目的があれば

何でも超えていくような

人であれたらな。



東京にもある

いわさきちひろ美術館

近々そっちも行ってみたい。

なんならお盆の間にいこうか!

って話しているところですひらめき