こんにちは。
かずです。
介護が始まると、
日々のお世話以外にも
やることが一気に増えていきます。
ケアマネさんとのやり取り。
手続き。
通院の付き添い。
薬の管理。
買い物。
親からの電話。
きょうだいや夫との相談。
ひとつひとつは、
「やらなきゃいけないこと」
かもしれません。
でも、それが毎日のように
重なっていくと、
心も身体も、
少しずつ疲れていきます。
そして、
しんどいのは、
目の前の介護だけでは
ないのかもしれません。
お母さんの何気ない一言に、
胸の奥がざわっとする。
「またそれ?」
「どうしてそう言うの?」
「そんな言い方しなくてもいいのに」
そんな言葉が、
心の中に浮かんでしまう。
本当は、
もっと優しくしたい。
もっと穏やかに関わりたい。
そう思っているのに、
お母さんの言葉に反応してしまう。
そしてあとから、
「私って冷たいのかな」
「親不孝なのかな」
「もっとちゃんとしなきゃいけないのに」
と、自分を責めてしまう。
でもそれは、
介護そのものだけではなく、
これまで背負ってきたものの反応
かもしれないのです。
子どもの頃から
お母さんの顔色を見てきたこと。
自分の気持ちより
家族の空気を優先してきたこと。
「私が我慢すればいい」
「私がちゃんとしなきゃ」
「迷惑をかけてはいけない」
「いい娘でいなきゃ」
そんなふうに
長い時間をかけて身につけてきた
心のクセがあるのかもしれません。
介護は、
親の老いと向き合う時間でもあります。
けれど同時に、
これまでの母娘関係や、
自分がずっと引き受けてきた役割が、
またふいに
浮かび上がってくる時間
でもあるのだと思います。
だから、
お母さんの言葉に傷つくことも、
優しくできない日があることも、
「なんで私ばっかり」と
思ってしまうことも
あなたが冷たいからとか
心が弱いからとか、
愛情が足りないからとか、
そんなふうに
自分を責めすぎなくていいのです。
お母さんと
近い距離で関わる中で、
昔からの“心のクセ”が
反応しているかもしれないからです。
そして、もうひとつ
大切な視点があります。
それは、
自分とお母さんとは違う人間
だということ。
感じ方も、
安心するポイントも、
大事にしているものも、
愛情の表し方も違う。
その違いが見えないまま
介護が続くと、
お母さんの不安に
飲み込まれたり、
お母さんの価値観を
自分のもののように
背負ってしまったり、
自分の気持ちが
分からなくなってしまう
ことがあります。
だからこそ、
自分とお母さんとの違いを
客観的に見ておくことが大切なのです。
それは
お母さんを責めるためではないですし、
自分を正当化するためでもありません。
お母さんを大切にしながら、
自分の心まで
犠牲にしないため。
本当は優しくしたいのに
できない自分を
これ以上責めすぎないため。
そして、
介護の中でも、
自分の人生を見失わないため。
その大切な一歩になります。
お母さんの人生を支えながらでも、
あなたの人生をあきらめなくていい。
介護している人の心こそ、
守られていいのです。
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山口和子
◇母娘関係セラピスト
◇一般社団法人ミッションメンタリング協会
副理事・認定トレーナー
◇コアクリーニングさろん「うたたね」代表
◇拠点:磐田市
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