四国の旅、最終日は、高松のホテルをチェックアウトした後

牟礼にあるイサムノグチ庭園美術館へ向かいました。

 

牟礼は石の産地だそうで、美術館へ向かう途中にも

石材を扱うお店がいくつかありました。

海も山も近く感じられるのどかなところですね。

ここでひたすら石を削って、創作活動をされてたのか、、と

想像を膨らませつつ、いざ美術館へ。

 

 

館内は撮影禁止なので、写真ではご紹介できませんが

庭に配された作品たち、アトリエの中など、作者が存命の当時のままに

残されているものもたくさん見ることができました。

屋内に設置された代表作エナジーヴォイドも、作られた現場で間近に見ると

実際には触れることができないんですけど、削ったり磨いたりした人の

手の感覚が伝わってくるような、そんな不思議な感覚がありました。

学芸員の方が質問に丁寧に答えて下さるので

一つ一つの彫刻をじっくりゆっくり見ることができました。

創作の場でありながら、きちんと整っていて、

もちろん丁寧に手入れされ、保存されているからですが、

庭や建物、住まいまで、きちんと設えてあって、

穏やかな中に凛とした空気が流れている感じでした。

自然の美しさを見極めるには、

それをありのまま放置するんじゃなくて、整える

少し人に寄せるというか、設える作業があって

その匙加減がその作家のセンスや感性によってそれぞれの個性となって

作品に反映されているんでしょうね。

晩年の作品は、もう石そのまま、少し手を加えてあるだけ、という

感じのものもありましたが、それがとても心地よい形でした。

 

ほんとに、ずっと行ってみたいなと思っていた美術館だったので

訪れることができて良かった。イサムノグチの作品を見るには

ニューヨークの美術館も行きたいな~、北海道のモエレ沼公園も行かなきゃな~、と

次の旅への思いも募ります。。

 

美術館からの帰り道は、ことでんに乗りました。

八栗駅から高松築港駅まで。途中で乗り換えがありますが、屋島山を見ながら

のんびりガタンゴトンと走る電車です。ローカル線は楽しい。

 

 

まだまだ、いろいろと見たいところも食べたいものも

たくさんありましたが、また次回に、ということで

岐路につきました。ジャンボフェリーで三宮に。

 

 

明石海峡をくぐって帰ってきました。

 

今回、四国の旅のお土産は、

松山の「一六タルト」

高松の「かまど」

どちらも定番ですね。

 

 

かまどのパッケージデザインは和田邦坊。

「四国をデザインした」と言われる画家、デザイナーだそうです。

紙袋、渋くていい感じです。

 

 

楽しい旅でした。