少し前になりますが、竹中大工道具館の

「Isamu Noguchi Tools展」を観てきました。

 

彫刻家イサムノグチが実際に使用していた

道具の数々を観ることができる展覧会。

彫刻作品を見せるのではなく、それが生み出されるときに使われた

道具を見せる、という通常の作品展とは違った視点の展覧会でした。

 

 

 

イサムノグチは、日常の生活の中にも芸術を活かすことに力を注いだ

アーティストです。室内照明や家具のデザインでも

素晴らしい作品を数多く残しています。

扱う素材も、石や木材、和紙などその作品に合わせて柔軟に

組み合わせ、見事に調和させています。

そもそも手先が器用で、うまく道具を使いこなせる技術や

才能があればこそできる仕事なんだなと、

実際に使われていた、様々な道具を見ながら改めて感じました。

 

 

さて、竹中大工道具館へは、約一年ぶりの訪問で、

久しぶりに地下の常設展もゆっくり見ることができました。

館には海外からもたくさんの人が訪れているようで

この日も、周りからいろいろな言語が聞こえてきました。

 

訪問ついでに、うたたねで製作した館内の什器の写真を撮影してきました。

 

スタンプ台です。オーク材で製作しました。

地下2階木工室の横に設置されています。

赤いレバーを押すと道具館の記念スタンプを押すことができますよ。

 

もともとは白いスチールのスタンプ機なのですが

そのまま設置すると雰囲気が浮いてしまうということで、

設置する台と、木のカバー、そして説明パネルを

館内にふさわしいデザインで設計、製作させて頂きました。

 

シンプルなデザインなので簡単なものに見えますが、

これ、結構複雑で、難しかったんですよね。。

スタンプする台紙がうまくセットできるように工夫してあったり

インクの補充がしやすいようになっていたり、

なおかつ、見た目はかなりすっきりとさせるという。。

 

 

久しぶりに、スタンプ台を見て、改めてよくできてるな、、と

感心してしまいました。笑 手前味噌ではありますが。

 

ちなみに上の写真で、木工室のところに写っているミニスツールは

うたたね山極が、デザインした木工キットの見本です。

 

竹中大工道具館では、いろいろな木工体験ができるのですが

このミニスツールはこちらの木工室で製作することができます。

 

 

コロナの影響で長らく木工体験は中止となっていましたが

今年の春から再開されています。

気軽に作れる木工キットがいろいろありますので、

ご興味があればぜひ参加してみてはいかがでしょうか。

 

IsamuNoguchi Tools展は間もなく会期が終了しますが

道具館はいつでも、興味深い展示が見られますので

お出かけにお勧めです。訪れた際はうたたねで製作したモノが

ちょこちょこっと置いてありますので、

よかったらそちらも探してみてくださいね。