うたたねでは、家具の修理 補修 メンテナンスを承ります。

うたたねで製作したモノはもちろん、他社製品でも

アンティーク、ビンテージの家具なども、ご相談に応じて修理をお受けしています。

 

最近行った家具の修理についてご紹介します。

一つ目は、うたたねで製作した家具の塗装メンテナンス。

オーディオボードの天板部分を塗りなおしました。

 

 

こちらは約5年ほど前に納品したボード。

天板にはウォールナット無垢材を使用しています。

よく日の当たるリビングで、お子さんもいらっしゃることから

色の焼けや汚れが気になってきた、ということで

オイル塗装のメンテナンスをさせて頂きました。

 

 

丁寧にお使いいただいて、大きな傷などは無いのですが、

やはりところどころ艶がなくなり、少しグレーっぽくなっていました。

汚れているところや輪ジミなどは、サンドペーパーできれいに表面を削り

周辺の色味と合わせるように少し調色もしながら、オイルを塗りこんでいきました。

 

 

無垢の天板はメンテナンスがしやすく、経年変化もまた

味わいになって行くので、今回のように手を掛けながら

塗装を重ねていくことで、汚れが付きにくくなり、さらに艶が

増していくと思います。毎日のお手入れは、ほこりを落として

さっと拭くだけで大丈夫ですが、数年に一度くらいのペースで

オイルメンテンナンスをして頂けるとより長持ちしますので

どうぞお気軽にご相談いただければと思います。

 

もう一点、ビンテージの家具の修理をしました。

フランスのミッドセンチュリーに作られた椅子。

 

 

こちらは木のフレームに成形合板の座面と背もたれで構成されているものですが、

古い家具なので全体的に傷んでいました。

本体のぐらつき、合板の割れや欠けなど。

強度が必要な部分を補強し、表面の再塗装など

実際に使用に耐えられるように手直しさせて頂きました。

 

ビンテージの家具については、まずどんなふうに修理したいか、

どの程度の補修が必要か、など、お見積もりの際に

しっかりと打ち合わせをさせて頂きます。特にデザイナーズ家具などの場合は、

オーナー様のご希望をヒヤリングしてから作業するようにしています。

古い家具は、時代沿って育ってきた背景があるので

修理といっても、新品にようにピカピカにすればいいというわけにはいきません。

使えるように治すのはもちろんですが、補修の仕方によって

その家具の風合いや風格を損なうことがあってはいけませんので

ビンテージならではの歴史や背景を読み取りつつ、

デザイナーの意図なども考えながら作業をしていきます。

 

長く愛されて使われてきた家具というのは

やっぱり赴きがあっていいものが多いです。

作り手としては、そんな家具の修理をしながら

いい家具とは何か、時代を超えて使い続けられるにはどうすればいいのか

そんなことも勉強しながら、家具の修理を行っています。

 

木の家具は、大切に使えば、とても長生きするものです。

ご自宅にある家具も、ちょっと手を加えれば、素敵によみがえるものが

あるかもしれません。

家具の修理、メンテナンスや補修について、気になることがあれば

どうぞお気軽にご連絡下さいませ。