大阪市内の公園の桜、今日明日で満開になりそうですね。

見ごろを迎えています。皆様の地域はいかがでしょうか?

 

先日のお休みの日に、国際美術館で開催中の展覧会を見に行ってきました。

「ピカソとその時代」

 

ピカソを中心に同じころに活躍した画家、彫刻家の作品が見られる展覧会。

チラシに名前はありませんが、ブラックやセザンヌの作品も出品されていて

かなり豪華な(私にとっては)展覧会。開催を楽しみにしていました。

 

出品作品はドイツ出身の美術商ベルクグリューンのコレクションが中心で

若いころから晩年までのピカソの作品は見ごたえのあるものでした。

多作な画家であるピカソは、時代によってどんどんスタイルが変化していくのですが、その変化の背景に居た彼の恋人の一人、ドラ・マールを描いた作品が

とても印象的でした。

 

 

写真家だったドラ・マール。

大きな瞳で美しく、時代の先端を闊歩していたであろう

かっこよくて知的な女性の姿のように見えました。

緑色のマニキュア、おしゃれですよね。

 

 

ピカソは、何を書いても、画面が美しいと思うんですよね。

写実はもちろん完璧に描く技術があって、思ったイメージを

思うとおりに画面に描くことができるし、

構図や配色のバランス感覚も優れていて、どの絵を見ても

素直にすごいなと思います。売れっ子になってからの

晩年の自由奔放な時期のピカソの作品は、ああ、自由やな~、

描いてて楽しいやろな~、と見ているこちらもニヤニヤしてしまう。

やっぱりピカソは面白いですね。

 

 

今回の展覧会ではクレー、マティスの作品もたくさん見ることが

できました。クレーの絵、好きなんです。

クレーはバウハウスで教鞭をとったことでも知られる画家で、

ピカソとは違って抽象的な絵画も数多く残しています。

キュビズムからの影響も少しあるようですが、クレーは

独特の世界観があって、小さな画面の中にものすごいこだわりが

詰め込まれているような気がして、

見れば見るほどじわじわ来る感じ。じわるんです。

 

 

マティスは切り絵作品がよかったです。

マティスについてもいろいろ好きなところがたくさんあって

語り出したらキリがないので割愛します笑。

本当にこの時代の画家たちの作品は面白い。

ジャコメッティは小さな彫刻が良かったですよ。

こちらも割愛。彫刻についてはさらに思うところが多いので。苦笑。

 

 

最近の美術展は、作品の写真撮影がOKのものが多くて

以前では考えられないことだったと思いますが

絵画の前で記念撮影をしているカップルがいたりして、

時代は変わったなぁと思います。個人的にはとてもいいことだと思います。

 

絵画を見る、美術作品を見る、いろいろ感じていろいろ考えて

調べたり探ったりする。歩き回る。一連の行為が

自分にとって、とても意味があって有意義で大切な時間になっています。

今回の展覧会もすごく楽しかった。

 

次は竹中大工道具館のイサムノグチの展覧会に行く予定です。わくわく。