介護予防を目的に、堺市が主催となって開催していた木工講座が

先週、最終回を迎えました。

参加者の全員に無事に終了証をお渡しすることができました。

皆様お疲れさまでした!

 

 

講師として、プログラムの開発とキットの手配など、

いきいきライフ阪急阪神の事務局の方々と一緒に、この半年運営に関わらせて頂きました。

昨年秋から始まって、月に1回、全部で6回の木工ワークショップ。

コロナ禍の開催ということで、中断も危ぶまれましたが、なんとか途切れることなく

全過程を終了することができました。

 

講座で作ったものは、

バターナイフ  スプーン  (キーホルダー2種類)  蓋付き小箱  ミニスツール

そして最後は ティッシュボックス  です。

 

結構盛沢山ですよね。

木工の種類でいうと、「刳りもの」「箱もの」「脚もの」がすべて含まれています。

 

キーホルダー2種は、木の特性や接着剤の使い方などをレクチャーしながらの簡単な

実験用の素材として作ってもらったものになります。

 

手始めのカトラリー作りで、ナイフの使い方や、木を削るコツを知って頂いて、

小箱づくりでは、木組みの方法、木目の見方などを学んでもらい、

スツールづくりで、くさびを使った組み立てを実践して頂きました。

そして、最終回のティッシュボックスは、これまで体験したすべてのテクニックを

組み合わせて作り上げる内容になっています。

 

 

もちろん、1コマ約3時間という時間の制限がある中で、1回完結のワークショップ、

しかも、工具も基本的には手加工の道具のみという条件ですので

ある程度事前に準備したキットを手順に沿って作っていただくことになるのですが、

それでも、作る人によって、個性や差が出てくるのは、ものづくりの

楽しいところでもあります。

 

思い思いに手を加えることで、その人らしさが作品にも表れます。

私たちの想像を超えるような作品が出来上がることもあるので

手を動かして物を作ることの面白さというのを、

毎回実感することができた講座でした。

 

 

講座をきっかけに、自分でも木工をやってみようという方もいらっしゃって、

ご自宅でいろいろ作って来てくださったり、こんなもの見つけましたよと

報告して下さったり、ものづくりを通していろいろなコミュニケーションが生まれて

それもまたうれしい成果だったなと思っています。

 

うたたねでは、いろいろなところで木工やモノづくりを楽しんでいただける

ワークショップを開催したり、プログラムの開発を行っています。

 

モノづくりや木工のコンテンツは人と人を繋げるツールになりますし、

様々な社会の課題に対して新しい解決の視点を加えるきっかけにもなります。

今回は介護予防という大きな目的があり、その手段として木工プログラムを行いましたが、

今後もいろいろな目的に合わせて、楽しいワークショップをご提案できればいいなと思っています。

 

講座にご参加くださった皆様、運営スタッフの皆様には

お世話になり、本当にありがとうございました。

手作りした作品たちを、どうぞ楽しんでお使いになって下さい。