カムバックサーモン 豊平川 | シリベシアン(後志人・Shiribeshian)

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We will introduce sightseeing spots in Hokkaido, mainly Niseko and Shakotan.

今年も豊平川にサケが帰って来た。

 

 

戦後まもない1950年代、生活排水や工業用水の流入による水質悪化や河川改修工事などで札幌の中心部を流れる豊平川のサケはほぼ絶滅した。

 

その後、70年代後半に水質が回復したことから、1978年、豊平川にサケを呼び戻そうと、人工ふ化した稚魚を放流する「カムバックサーモン運動」が始まります。

 

 

1979年(昭和54年)3月8日、第1回目の豊平川稚魚放流が行われ、20万尾の稚魚が「いい日旅立ち」のメロディーが流れるなか旅立ちました。この年は合計100万尾放流されました。

 

1981年、豊平川の堰堤を次々とジャンプするサケの姿が見られました。だが、堰堤が高くて飛び越えることは出来ません。

 

1982年、鈴木善幸首相に市内の小学生が豊平川への魚道設置を要請。鶴の一声で魚道が完成し、サケは上流へと向かうことが出来るようになりました。

 

 

現在は、稚魚放流数を減らし、野生サケの回帰を増やす取り組みを行っています。今帰っているサケは豊平川生まれでしょうか?