2021年にNHKで放送された「Black Samurai 信長に仕えたアフリカン侍・弥助」というドキュメンタリーは、トーマス・ロックリー氏も出演して、近年の研究によって、徐々に明らかになった、アフリカからアジア、日本に至る弥助の生涯に迫ったらしいですが、現在は動画が非公開となっているそうです。

 

私はこの方の動画で知ったのですが、先日、ロックリー氏を擁護するような発言をされていた、東大准教授の岡美穂子さん、実はこの番組制作について相談を受けていたらしく、番組で語られる内容の問題点を指摘しておられたのに、番組の制作サイドが「〇〇さんが、これを弥助だと信じているので、そこを尊重したい」と言って、訂正しなかったようです。

 

 

岡美穂子さんが番組について書かれた2021年の文章です。

 

 

NHKについては、私はもともとあんまり信用してません。

知り合いに取材に来た時に、その人の上司に許可はもらったと嘘をついてインタビューしたからです。

放送したいものが正義で、そのためなら嘘をついても構わない、というスタンスでありながら、公共放送ゆえに、大概の人が放送されたものを丸ごと信じ込んでしまっていると思います。

 

この番組の制作陣も、史実や議論の余地のあることより、弥助の注目を集めやすいセンセーショナルな存在感の方が大事だったんでしょう。

 

ただ、ここで注意しておくべきことは、○○さん=トーマス・ロックリー氏とは限らないこと。

はっきり書かれていないことを決めつけて掛かるのは、NHKの番組制作者となんら変わりないので、控えたいなって思う。