昨日から記事で書いている、炎上中の某ゲーム。

主人公の黒人弥助と、作中の間違った日本の描写をネタに、非公式曲「弥助やないかい」が作られて、現在67万回再生。

 

 

さらに、その曲をベースに、AIでリミックスした「弥助やないかい」が3曲作られて公開されています。

 

 

 

 

 

ホント、AIこわっガーン!!

結構なクオリティの曲が、すぐできちゃうんだもん。

 

で、ちょっと見はカッコいい曲なんだけど、歌詞の内容が、いかにゲームの文化考証が雑かや、会社が日本と中国の区別もつかないほど、東アジア諸国を適当に扱ってることを訴えてます。

聞いた話では、ゲームの背景にガードレールがあったり、中国に実在する仏像を反転させて使っていたり、織田家なのに豊臣の家紋つけてあったり、2020年代に入ってからできた団体の旗が背景に使われていたりしたらしい。

つまり、「ちゃんと専門家と相談しながら時代考証を考えて」作られたゲームの画像が、年代も国もめちゃめちゃな素材をなんでもかんでも引っ張って来て、AIにぶちこんで作られてるってことです。

AIも、使う人によっては、せっかくの能力が台無しですね。

 

あと、日本向けのPR動画に中国字幕が付いてたらしい。

そして、昨日の繰り返しになりますが、「日本人には感情移入できないので我々の目になるキャラクターを探した」と発言したこと、実際は武士の身分ではなかった、実在した黒人弥助を、武将として登場させて、それを史実だと言っていること、そして、それに抗議した日本人に対して「日本人は怒ったりしない。お前たちは黒人差別主義者の白人が日本人に成りすましてるだけだ。そんな奴らの意見は聞かない」とか言って、逆切れしてること。

 

そういったことに対する憤りが、分かりやすく盛り込まれた歌詞になっています。

 

たかがゲームのことなんだから、そこまで目くじら立てなくても、って意見もあるようですが、問題はその雑さをもってして、「ゲームを通してユーザーは日本の歴史を学ぶことができる」って言ったこと。

間違った歴史認識を、全世界に日本の歴史スタンダードとして発信していることです。

日本人に対するリスペクトのかけらもない連中に、日本の歴史が勝手に改ざんされることです。

 

ゲームの中のことを誰が信じるんだ、って思うかもしれませんが、実際、事実と違うのに、映画やドラマでそうだったからそうに違いないと信じられていることは、意外に多いです。

それくらい、エンタメの影響力は馬鹿にできないものがあります。

簡単な例を挙げれば、サンタクロースの服は何色かって話。

9割がた赤って答えるでしょうけど、それはコカ・コーラのCMで刷り込まれたイメージ。

そのCMがバズったから赤い服が定着して、以来、本家のフィンランドのサンタクロースも赤い服を着るようになったっていう、逆転現象が起こってる。

そもそもサンタクロースのモデル、セントニコラウスはトルコの人で、フィンランドとは関係ないし。

日本人の警察官が統治時代の朝鮮半島で、朝鮮の人たちにひどい扱いをした、っていうのも、「反日種族主義」によれば、テレビドラマの影響で、広く信じ込まれたらしいですよ。

それが原因でずーっと関係が悪かったし、ずーっと謝罪を求められたし。

本当に、エンタメは馬鹿にできない、ってだから言ってるんです。

 

今回の弥助が武将だった、っていう描かれ方は、実はある海外の方が書いた架空の小説と、間違った記述が10年間されていた、日本のWikipediaによって、「織田信長の時代の日本に黒人武士がいた」というのが、事実の様に海外で信じ込まれたことで、海外ではそれが日本の歴史という認識が一般的になってしまっているんです。

 

日本人がそれは間違ってるって言えないのっておかしくないですか。

その言葉を無視し続け、日本人には感情移入できないと言い、間違った歴史認識を正そうともしないゲーム会社に、是が非でも抗議しないといけない日本人の立場は、もっとたくさんの海外の方に支持されるべきです。

 

なので、この曲の歌詞をAIにリミックスさせて、英語歌詞にしてくれてるのは、ホントにありがたいです。