昨日ポストしてくれた、ジョンウ君がタトゥについて話した部分の和訳ですが、

今朝見たら、中国語や英語に訳されて、引リツされてましたえーん

こうやって言葉が分からない同士で、ジョンウ君を好きだって理由でつながって行けるのって、素敵だなと思いました。

 

ジョンウ君の新しいタトゥは青いバラなんです。

 

薔薇好きな人間として、知識を披露しますとね、この奇跡の青いバラは、日本のサントリーが作り出したんですよ。

(正確に言うと、サントリーとオーストラリアの会社の合同研究です)

ガーデニングに興味がない方からすると、「え、サントリーはてなマークって、あのサントリーはてなマーク」って思うかもしれないですけど、ウイスキーやお酒のイメージが強いあの会社は、ガーデニングでも、ペチュニアとか、フロックスとか、バーベナとかで、優れた品種を世に出している会社でもあるんです。

食品を扱う中で、色々な植物にも関わる機会が多かったんだと思います。

 

青いバラを作るのが不可能だと言われていたのは、青い色を出す遺伝子が、元々バラにはなくて。

それでも、ナポレオンの妻ジョゼフィーヌの時代からずっと、バラの品種改良をしてきた人たちにとって、青いバラは数百年の悲願だったんですよ。

遺伝子組み換え技術が進歩する中で、バラに他の花の遺伝子を入れることで生まれて来た「青いバラ」。

確か20年くらい前の事です。

当時は話題にもなって、植物の博覧会とかあると、展示されたりしてましたね。

記憶ではトルコキキョウとかの青色遺伝子だった気がしましたが、調べてみたら、パンジーの遺伝子でした。

青色遺伝子を持ちながら、正常に生育するバラが、世界で初めて作られたんです。

 

そこから、青いバラの品種は、いくつも生まれて来ました。

最初に世に出たサントリーの青いバラは、青い、と言っても、どちらかと言うとピンク寄りだったのですが、そこから、やや灰色に近い、青ざめた様な色の品種が出て来る様になって来ました。

 

ただ、そうやって、自然に逆らって作られた品種ですから、育てにくい品種が多かったんですね。

樹勢が弱かったり、しょっちゅう薬を掛けてあげないとダメになっちゃう品種がほとんどだった。

 

でもね、確かあれは10年くらい前じゃないかな。

「ノヴァーリス」という名前の、最強の青いバラが作られたんですよ。

しかも四季咲き。

これはドイツのコルデス社の品種。

ホントにさすがコルデスですよ。

青み遺伝子を持ったバラなのに、普通に、一般家庭で、他の品種と同様に育てることができるバラです。

私も一本育ててます。

めっちゃきれいですよ。

 

 

このノヴァーリス以降、強さも兼ね備えた品種が出て来る様になりました。

現在でも、青系統の中では最強じゃないですかね。

 

ロサオリエンティス(木村卓功さんが育種しているバラのブランド)のブルーグラビティなんかは、はっきりと青いと言えるバラじゃないかと思います。

強さで言うとノヴァーリスの方が数段強いですけど。

 

 

 

たったの20年ですよ。

最初の青いバラから、10年で最強の青系統のバラを生み出し、人類はさらに青みを追求し続けているんです。

 

奇跡を超えて、さらに奇跡を求め続ける。

それが青いバラの世界です。

 

 

 

ジョンウ君の青いバラは、もっと深い色の青ですねニヤリ

人類がいつかそこに辿り着く日が来るだろうと、信じて頑張る育種家が、今も世界中にいるんでしょうね。