今日は3月11日です,東日本大震災から15年が経過しました
15年前の地震発生時,わたしは60代の男性と面接をしていました
本来であれば,対人援助職であるわたしが目の前の方の安心と安全を確保するべき場面です
しかし,激しい揺れの中でわたしが必死にドアや窓を開けようとしていると,その方が「先生,大丈夫だよ」と静かに声をかけてくださいました
あの瞬間,「わたしは支援者であると同時に支援を必要とする一人の人間でもある」という事実に気づかされました
現在,わたしが臨床の場で大切にしている「支え合い」や「協働」という関係性の理解は,まさにあの経験から発展してきたものだと思います
そんなことを考えながら出勤し,一日の仕事を終えて帰宅すると,届いているはずの宅配便が見当たりませんでした
スマートフォンで配送状況を確認すると,ステータスは「配達済み」と表示されています
配送業者に問い合わせたところ,原因はわたしの入力ミスでした
どうやら部屋番号を誤って登録してしまい,別の部屋へ配達されてしまったようです
先日実家で過ごしていた影響なのか,無意識のうちに現在の自宅ではなく,実家のマンションの部屋番号を入力していたようでした
慌てて,誤配達先の住人の方へ手紙を書くことにしました
「部屋番号を間違えて注文してしまいました」と事情を説明し,
もしお手元に荷物が届いていた場合にはその荷物をわたしの部屋のポストに入れておいていただけないか,というお願いの内容です
隣人が誰なのかもわからない距離感が「気楽」とされる現代社会において,自分の名前を名乗り,見知らぬご近所の方へお願いの手紙を書くという状況に,
わたしはなぜか懐かしさのような感覚を覚えました
不思議なものです
住人の方から返事があるのか,荷物が無事に手元へ戻ってくるのかは,まだわかりません
しかし,システム上の無機質な「配達済み」という表示の向こう側に,手紙を通して確かに「人」が存在していることを感じることができました
15年前の出来事も,今日の思いがけない出来事も,
わたしたちは結局のところ人と人との関係の中で生きているのだということを,改めて感じた一日でした
* プディングが好きです

