日曜日をいかがお過ごしですか??
都内は,夜明け前から雨が降り,午後になり雨が止み,
今ようやく洗濯物を干すことができました
前回の続きです
わたしが,臨床で大事にしているのは,
相手の言葉と行動が必ずしも一致しないことを理解しながら
何の前提も持たないで相手の話に耳を傾ける
です
前回は,わたしが【相手の言葉と行動が必ずしも一致しない】状況を
どう理解し行動しているかをお話しました
言葉と行動が一致していると思っていると,
【裏切られた】【嘘をつかれた】と感じる体験が増えます
一方,葛藤が強いほど,言葉と行動は一致しないと思えるようになると,
【相手には相手の事情がある】ことに気づけるようになります
今日は,【相手には相手の事情がある】と気づけるようになった後,
どうするとよいかについて,お話したいと思います
相手の事情とはどのような事情か
相手に事情があるように,わたしにもわたしの事情があるのよ!
という気持ちは抑えつつ…
そうなんです,
【わたしの事情】を一旦,脇に置いておくというのが
今日のテーマです
何の前提も持たないで相手の話に耳を傾ける
前提=自分の事情
=自分の現状
=これまでの経験による価値観・信念
この前提を持たないというのが,実に難しい
そもそも,わたし達は
自分の前提を把握できているのでしょうか?
スピードが求められるこの時代に,いったい,何人の人が,
自分の選択(行動)はどのような価値観・信念を背景から来ているのかを
じっくり考えているでしょうか
素早く選択・行動するというのも,
ある意味,これまでの経験から来る価値観・信念によるものになります
何の前提も持たないで相手の話に耳を傾けるには,
自分の選択(行動)が,自分のどういった価値観や信念によるものかを
理解することから始まります
こちらの事情を脇に置いておけるようになると,
相手がどのような背景(事情)で,
【言葉】や【エピソード】を選択されているのかを
本当に純粋な気持ちで聞くことができます
もっと言うと,相手の使う接続詞・助動詞・副詞・助詞までが
気になるようなります(←これはヲタクです)
今,わたしの文章を読んでくださる方々は,
そのような価値観・信念をもって読むという選択をしてくださったのでしょうか
わたしは,自分がそうであったように
ちょっとした知識(哲学)を知ることで
生き方の幅が広がったと感じてくださる方が
一人でも多いと嬉しいです

