対人援助職を続けていると,気づくことがあります

 

それは,相談されている内容が,必ずしも

解決したい悩みとは限らない

ということです

 

悲しいかな,具体的な解決策よりも

「それは,腹立つわね真顔

「あなたは,正しいわよ(悪くないわよ)」

といった一言で,相手が癒される場合が多いです

 

ご本人なりに,いろいろと試してみた結果,うまくいかなかった,

相手との関係性を維持したいけれど,これ以上は我慢できない,

そういった時,対人援助職と言われるカウンセラーは,どう対応するのか

 

...難しいですよね真顔

 

この一言に尽きます,難しいですよ

長きにわたって考えに考え抜いた対策を試されている方々に,

その場しのぎの表層的な対策は通用しません

むしろ,うまく行かなかった対策をアドバイスされた時ほど,

【絶望感】を味わいます

 

 

ブルータス,お前もか真顔

です

 

 

解決したいのかが分からない時ほど,

対策をアドバイスするのではなく,

その背景にある感情を言葉にすることをお勧めします

感情の言語化こそ,相談者が求めている答えかもしれません

 

 

馬鹿にされたと感じて,腹が立ちますよね

裏切られた気分になりますよね

切ない気持ちになりますね

自分が情けない・不甲斐ないですよね

などなどです

 

正解はありません

 

 

自分の中の違和感,モヤモヤに名前を付けてもらいたい

そう思いながら相談に訪れる方は少なくありません

 

むしろ,自分の中の曖昧な感情や考えを,

命名してもらうことで冷静さを取り戻す方は多いです

 

大事な方の相談を聞く際,感情の名づけ親になる気持ちで

お話を聞いていただくと見えてくる世界が少し変わるかもしれません

 

今日も,わたしの哲学にお付き合いいただき

ありがとうございましたスター