けれど身も心も捧げた熱心なフリーク達は忘れていないし、たとえレジェンドになってしまったとしても、その脳裏には激闘の記憶が残っている。かくいうボクもその一人だ。
死してなお本やDVDが発売され続けるほどに影響力があったとはプロレスファンのボクでもわからなかった。どういう訳だか三沢さんを扱ったものは今でも発売されている。
それどころか映画化(!)の話も進んでいるという。正直に言うとそれはどうかと思ったものだが、制作者の人は純粋な気持ちで取り組んでいるらしい。
元スポーツ新聞プロレス番記者の女性が書いた本書は、その映画の原案ということになる。偉大なるレスラーにして恩義に厚い経営者だった三沢のプライベートサイド、家庭での日々を綴っている。
読んでいてなるほど、と思う。三沢の奥さんも存分にミサワっぽい。三沢が外で「三沢光晴」であるのを支えたのは、家で「三沢光晴」の役割を演じた奥さんがいてこそなのだろう。
愛妻からみた素顔の三沢光晴―LAST BUMP/丸井 乙生


