閉店SALEがそんなに長いわけがない -6ページ目

閉店SALEがそんなに長いわけがない

タイトルとは無関係の極私的読書感想文

ライターとまではいかないが、誰かのために文を書くことを生業にしている者として、どう書くか、とかどうやったら伝わるか、は常に頭の痛い問題です。その時々でムラのあるうちはまだまだアマチュアだと思い、ならばアベレージを保つための発想法はないかと考えている時に本書をみつけました。

本書の中心は広告コピーの書き方ですが、それだけにとどまらず応用できそうでした。プロである以上一発屋ではダメです。常に一定の水準以上のひらめきを出せなければプロとは言えません。そこで、ひらめきを持続するにはそのための準備が必要、と著者は説いてます。

さすが広告の現場で多くの作品を手がけつつ、育成にも携わっているだけあって、この上なく読みやすい内容です。書き下した文章なので、気をつけて読んでいないと素通りしてしまいそうです。

ところで著者が述べているのは、物事はより具体的に感じること、そのとき自分が何を感じたかを記憶すること、そして対象をあらゆるものとの関係性で捉えてみること、そして何よりたくさん考える、とにかく目一杯考えること、です。

ジャーナリストの方も、取材で得た10の知識を10出してしまってはいいものは書けない、と言われているのを目にしたことがあります。書いているものにどれだけの説得力を持たせるかに、作品の善し悪しを判断する目安があるとすれば、余白にどれだけ書き込んでいるかが勝負になるのかもしれません。

メソッドというほどのものではなく、構えを変えてみる、という感じなので、さっそく実践(というかこの投稿で既に実践してみている)してみたい。

広告コピーってこう書くんだ!読本/谷山 雅計




単なる備忘録(ためになったこと):
☆良かった、と感じた点を具体的に考える(なんか良かったはダメ)
☆他人の気持ちを考えてみる(なぜ良いと思っているのか)
☆過去の自分が何をどう感じたかを覚えておく(今と立ち位置が異なるのは当たり前)
☆論理的に書いたものは生理的に確認してみる
☆物事を表す時は、描写するのではなく解決法を考える
☆シチュエーションに応じた理想的な長さ、を考える
☆中身を書く前に、見出しを100本考えてみる
☆表現したい対象と誰か(何か)の関係性であらゆる角度から捉えてみる
産業や企業が発展していくためには、そのものが持つ若さや勢いが大切だろう。死んだ魚のような目をした社員ばかりの会社がよくなる訳はない。と同時に、客観的な批判や世間からの洗礼といった外的要因による刺激も必要ではないか。

本書を通読してつくづく思うのは、完全に遅れてしまった日本のメディア状況である。本書の舞台は新聞の転機となったコンピューター導入の時代。職人が手作業で植字を拾っていた時代から、コンピューターによるレイアウトへの大転換は、新聞を飛躍的に変えた。

さまざまな内部反発を受けても、動かしがたい時代の趨勢を読み切って新聞人が日本にいたことに衝撃を受けたが、その力を現在の日本メディアが失っているのが残念である。

インターネットとの共存はこれからの大きなテーマだろうが、それに本格的に向かおうという姿勢は感じられないし、目先のブーム程度の感覚で消費されているような気がしてならない。

実は今の日本で最も遅れた労働環境であるマスメディアは、ネットの声という見えない圧力にさらされつつある。無視はできないのである。

そうした面からも、コンピューター化を成し遂げた日経新聞のような人々が出てくるのを期待したいと思う。

メディアの興亡〈上〉 (文春文庫)/杉山 隆男


メディアの興亡〈下〉 (文春文庫)/杉山 隆男

電子書籍を購入してみた。

なぜこの本だったか。本として持って歩くほどでもないかと思ったもので(大変失礼)。
というわけで、気軽に読めるiPhoneに入れてサクサク読ませていただきました。

人前で話をすること、初対面の人と話を続けること、どちらも苦手なので参考になることも多かった。

○まず、自己紹介が必要
○何を話すか、ツカミとオチを考えておく
○大勢の中から聞いてくれる人を見つける
○たくさん準備して、思い切って捨てる

そう言われると、なるほど、確かにそれなら楽になりそうだと思わせる内容でした。

人前でなくとも、誰と話す場合でも、要点を掴まえた話は重要ですよね。

でも、オチのない話も時にはいいもんですが。

なぜあの人は人前で話すのがうまいのか/中谷彰宏