『水の中の八月』関川夏央 | 閉店SALEがそんなに長いわけがない

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タイトルとは無関係の極私的読書感想文

短編集です。「GO」と同様に「在日」であること、を物語の核に据えています。

表題作でもある「水の中の八月」は、かつてテレビドラマとしてNHKで放送されていました。思春期のモヤモヤムンムンした空気が淡々とした演技から伝わってくる印象深い作品だった記憶があります。最近ふと思い出してDVDを探してみましたが、どうやら発売されていないようです。残念。

代わりに、というわけではないのですが、DVDを探しているときに偶然原作を発見したので読んでみました。原作もドラマ同様実に淡々と話が進んでいきます。ちょっと物語の内容が異なっているような気がするのですが、それでも面白いです。

ただ、表題作のほかは、正直「在日」という設定にあまり意味も理由もない気がしました。これまた残念。

水の中の八月 (講談社文庫)/関川 夏央