長年いつかは歌いたいと思っていた
ベートーヴェン交響曲第九番 合唱付き
第九は、あの時代では考えられない様な構成の、アバンギャルドで壮大なスケールの曲。
だから器楽を嗜んできた私の中でも特別な一曲で、子供たちが育ったらいつか。。さすがにオーケストラはもう無理だけど合唱で!という思いだった。
でも、三女の事後はもちろんそんな事は綺麗さっぱり忘れていた。
昨年初夏、近所で突然ふらっといつもと違う道を歩いた時に、街の掲示板からベートーヴェンの鋭い視線を感じて😅
見たら「第九」の合唱隊募集!なんて書いてある。
居住市の古くからある市民オーケストラの第九は、抽選でなかなか入れないと聞いていたけど、今回のは何とすぐお隣の区でやるではないか💖
その場の歩道で立ち止まり、QRコード読み込んで練習もどーにかなるだろうと即申し込み🈸
夏から練習が始まった。
慣れないドイツ語🇩🇪
子供の頃から聴き慣れた曲だし、管楽器やってたからオケは頭に入っているけれど、歌うとこれが何とも難しい😓
それでも、おたまじゃくし追っかけての練習の一つ一つが久しぶりに自分の中に「音楽の栄養」として染み込んでいくのがわかる。
途中、アレルギーやら風邪やら2度ほど声が出なくなり、ヒヤヒヤしたけれど、何とか本番には声を響かせられる様になってホッ😌
最後はオーケストラと合わせて、プロの指揮者、4人のソリストも一緒に、音を重ねていって、、
空に届く音楽🌌
本番はその一言だった。
シラーの詩に出逢ったベートーヴェンが、長い時間をかけて世に送り出した途轍もない音楽。
この曲の初公演の時には、難聴が進行したベートーヴェンの耳はほとんど聞こえていなかったと言われている。
歌詞の一つ一つ、わからないドイツ語でも教えてもらいながら、練習するうちに少しずつ意味も感じていける様に。。
離れていて何にもできない震災の被災地を想いながら。
その肉体を抱きしめられない空の子供たちへ。
自責や後悔や怒りや苦しみや悲しみを抱えた自分に。
そんな同じ悲しみを抱えながらこれまで支え合ってきた、ここで出会った天使ママやパパたちにきょうだいたちに。。
祈る 祈る 祈る 祈る.....
そんな気持ちで歌った
届いたよね。三女。
自由と平和と平等と
そして、空に届けたいはてしない愛と
100年、200年経っても、どうしようもない苦しみや悲しみを前に、此方の人間が空を仰いで祈ることは同じなんだ。
そのひれ伏した延長線上の先にある歓喜
約100人の合唱隊は、10代〜80代まで。日頃音楽をやる人たちではないけれど、みんなそれぞれの想いを抱えながら、こうして練習を重ねて創り上げていくことで、美しく大きな音の渦を作り空に届ける事ができる。
煌々とライトの当たる久々のステージで、音楽に身を委ねながら、時折突然時空を超えてさまざまな時代の深い孤独に触れた様な気がして、もしかしたら時制も時間も過去も未来も、既に関係ないのかもしれない。そんな感覚にふわりと乗せられた。
三女
申し込みから、既にあなたの采配でしたね☺️
また来年も音楽をお空に届けるよ🎵
毎年少しずつ上手くなれる様に目標もって。ね。
ママが子育てする中で、音楽を楽しめなくなったのをあなたは知っていたんだね。
それでも生きてきた中で、音楽から培ったものや得たものが大きいから、ママに音楽を与えなきゃって。
そう思ってくれたのかな。
ありがとう😊すごーく音楽を楽しんだよ❗️
これからも
歌える肉体でいること。
歌える精神でいること。
歌える生活にすること。
家族と共に大事にしていくね。
毎日を大切に。あなたと一緒に過ごそうね。
愛してるよー😭❣️大好きだよー💗
ママの大好きバーンスタインの若き頃。
晩年、ベルリンの壁崩壊の時には、freedom!と第九を歌ったよね。