令和6年になり5日。


三女がいなくなった令和3年以降、私にとっては唯々数字が変わるだけの新年だけれど、今年は丸3年経つ中で、自分の中にも少しずつ変化もあり、何よりたくさんの同じ思いの方々との出会いが心の支えになっていて、大きく乱れる事はないだろうと思っていた。


グループホームで生活する次女も帰省して、賑やかな年末。

三女の好きな伊達巻焼いて、黒豆を煮て。。


ところが、元旦の夜から長女は微熱と咳が続き、休日診療に行くとインフルエンザだった😷

早めに自室に隔離をしていたから、他の家族は今のところ大丈夫🙆長女ちゃん、新年早々可哀想に。。


そして、大きな地震のニュース。

次女と四女は災害などのニュースが続くと、情報処理が難しくなり情緒不安定になる。

被災地を案じながらも、目の前にいる繊細過ぎる我が子たちに気を遣い、新しい年は淡々と過ぎていく。


2日に次女がホームに戻り、3日には実母や姉たち家族が顔を出しに来てくれて、賑やかさが去った昨日。


四女ちゃん、急に大波がやってきて、今のキッズフォンは嫌だ。スマホを買ってくれ、スマホが欲しいと熱病に罹ったように騒ぎ出す。


スマホについては、高等部に進学するときに散々話し合って今の形にした。今後のために、どの様な形で進めていくかも本人に分かる様に、心理士さんとも相談しながら手を変え品を変え、本人が理解できるように提示してきている。


約束したよね。


いくら確認しても、気持ちが昂っていて耳に入らない。


酷い親だ。子供の願いを叶えてくれない。私は頑張っているのに。何も理解してくれない。。。


こうやって、度々着火するとエスカレートするのは、障害特性もあるし、支援級育ちで経験不足が大きく、まだまだ社会における自分を客観的に見る力が無い中で、目の前に広がる自由と擦り合わせるのが難しいから仕方ない。


それでも、沢山の方々にお世話になりながら1人親家庭で抱えないように、本人が納得しながらも行動調整に繋がるように進めてきた。


わかっているのに、昨夜はあまりにしつこく絡んでくる四女に対応しているうちに、3年前のこの日のこの時間、三女とスマホの事で揉めたことが鮮明に蘇ってきて、その三女の表情も、私が言った一言一句も、何なら、あの朝も今朝も粗大ゴミ出したのまで3年前と同じ、、と、張り詰めた糸がプツンと切れて、突然感情的に怒鳴って四女を黙らせてしまった。


四女はポカンとした様に「ごめんなさい」と部屋に戻ったけれど、もう私の心は崩壊してしまって、身体が小刻みに震えて、内臓の奥から声が漏れ出してるみたいに呻いて、まるで死に際の猛獣みたいだと、少し離れて見ている自分は思いながらも、涙も体も声も止められなくなってしまった。


慟哭


三女が見つかった警察署で最期の写真を見た時、死を受け容れられないという感情よりも、なぜ見つからなかった、見つけてやれなかったという途轍もない自責と、たった1人で身元不詳遺体という存在になって安置されていた事への不憫さ、申し訳なさから起こった慟哭。


様々な意味で、悲嘆の過程が捻れてきたとは思っていたけれど、この時期になってもこんな事が起きるんだと驚く。


獣の様な、聞いたことのない自分の声に自分で驚きながら止めることができない。


自室で隔離生活をしていた長女が出てきて、そっと、ずっと、感染に気をつけながら手を伸ばして背中をさすってくれた。


ほんの少し落ち着いてきて、ぐちゃぐちゃの思考をどうにかしなくちゃと思いながら


「スマホなんて、この世の中から無くなればいいのに」

と訳のわからない事を言ったら、長女ちゃんは


「使いこなしすぎてて、スマホないと仕事できないくせに」

と、笑わせてくれた。


カモミールティーを入れてくれて、少しずつ息を整えられる様になって、長女にもう大丈夫、ごめんね。と伝えて眠った。


今朝、目を腫らして起きて、三女にどーしたらいい?と聞いた。


四女に、ちゃんと話をしよう。


起きてきた四女としっかり向き合って、3年前のこと、コロナ禍の孤独の中で三女に起こったこと。3年前の昨日三女に話したこと、今でもどうすればよかったのかがわからないこと。きっと、三女もどうしていいかわからないまま、3年前の今日、家を出てしまった事。

でも、今も世の中には子供を騙す悪い大人が沢山いて、その判断は非常に難しいこと。やっぱり、3年前のあの日にも、ママは三女に話をしなければならなかった事。


欲望や衝動は目の前にあると抑えるのは難しい。

そして、一度尊厳を奪われたり、巻き込まれてしまうと、時を戻す事はできない。


自分を大事にしてほしい。

今は自分をコントロールするためにスマホを持たない選択をした。ずっとではない。

家族や、支えてくれる方々を大事にして孤独にならないで欲しい。


話しながらポロポロ泣いて、四女もポロポロ泣きながら、三女の御霊舎の方を向いた。


三女、四女ちゃんわかってくれたかな。

すぐに忘れちゃうんだけどね。


目まぐるしく変化する世の中で、溢れかえる情報の中で、何を信じて子育てをしていくのか、どうやって安全を守っていくのか、時々わからなくなるよ。


でも、ママは自分が培ってきたものを大事にしながら、ママの子供として来てくれたみんなと歩いていきたい。


あなたの様に辛い思いをする子は、もう増えてほしくない。


もちろん、あなたの姉妹達を絶対に守っていきたい。


生きたあなたを見つけてあげられなかった1月5日、6日。辛いけれど、次女ちゃんもくるし、イタリアから帰省中の先輩も。ママを1人にしないようにあなたが整えてくれているのかな。


7日には、家族みんなで空が広がるあなたの別宅にお邪魔するから。とーさんもね。


愛してる。愛してる。

大好きだって伝えたいからそばにきて。

お願い。ママのそばにいて。

大好きだからね。