Moon Light Fairy

月の精が　ささやいた

それは　ほんのりと青白く
私の前に降り立って
ゆらゆらと淡く　

揺らめきながら

言葉ではない言葉で

― こころの想うまま　

そして
すべてを浄化してしまう程の
純粋さをもって　

真っ直ぐに見つめることだ ―

なぜ　こんな簡単なことに

気付かなかったのか・・・

清らかな月の光が　

優しく私を押し包む

なぜだか　ふいに

涙があふれてきて
どうしようもなく　

泣きたかった

私の涙は　月のしずく
哀しい心を映し出す　

月は私の心の鏡

Moon　Light　Fairy

月の光の羽をもつ妖精

哀しまないで…

Don't　Cry…

彼女は優しく微笑んで
ゆらゆらと淡い光を放ちながら
月の光の中へ消えていった

Don't　Cry…
Don't　Cry…哀しまないで

私は夢を見ていた

夢の中で

とても蒼い時の中を流れる
眠りの中にいることを　

感じながら・・・