20131125日、


この日に僕は、いま使ってるギターに東京で出逢い、すぐさま大阪に連れて帰ってきました。


人生の中でも大きな買い物のひとつ。


たとえば車って、大きな買い物だけど、あんな大金が必要なのに、15年とかたったときには乗り換えていたりするよね、


合計走行距離が多かったら、あーもうこんな走ってるからそろそろあかんなーとか。


でもギターって車とかそこまでの値段じゃないものでも、一生ものなのです。


なんなら弾きこむにつれて音もかわっていくし、メンテナンスとか管理や手入れ次第でそのギターの持ちも、音の育ち方もかわるのね。木だ。


ギターについて、まだまだ全然詳しいほうじゃないけどそれくらいはわかる。


あの日、僕はそんな一生もののギターと出逢えたんです。


何ヶ月も、ほんと何店も何店もお店を回って何十本も試奏していたけども、しっくりくるものがなかった。


だからどれが自分に合ってるのか、それさえも全くイメージが湧かなかった。


でもこのギターは、まず見た目でこいつ!ってなった。


そのときの選び方として、見た目でまず選んで、その見た目クリアしたやつを試奏させてもらって、あー違う!の繰り返しの中、


このギターは弾いた瞬間にこれ!って!


でもすげええ悩んだ、高いもん笑


でも気付いたら数年ローン組んでハードケースに入ったギターを大事に抱きかかえて新幹線で持ち帰った。


ひとりやったから手から離すこともできず、東京から家に帰るまでトイレも我慢した。


んでね、


そんな大切なギターにケガをさせてしまったのね、このあいだ。


いやーほんと冷や汗やばかったし不安の日々やしショックがやばくて、怖くて怖くて。


その瞬間を見た方もいるとおもうのだけど、


8/13のオトセンリのステージ準備中のとき、


ギターから手を離してマイクスタンドの調節しているときに、


ギターのヘッド側のストラップ(肩に掛けてるやつね)が外れて、ギターヘッドから落下して。


がーんって落ちて、周りの人もちょっとざわついた笑


ギターって折れちゃうし、ヒビ入ったりするし、特にヘッドからの衝撃ってなかなかやばくて。


ほんと冷や汗やったけどなんとかステージ終えて、


しかしギターヘッドはこの感じ。

(最終的に無事?てか致命傷にはならなかったから載せるぜ。安心して見てね!)


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ほーら木目むきだし。そして少し被せてる板が剥がれ気味。


全て自分の不注意。ギターストラップがぶらさげてる状態で外れるということは全く頭になかったから、対策をしていなかった。


だから全部自分が悪いんやけど、この状態をみて、ショックすぎて、しかもこの割れとかがこのギターにとっての致命傷にならないか、不安で怖くて仕方なかった。


9月には大切なレコ発、そして新しいアルバムを背負って、それをたくさんの人に届けるため、たくさん売るため、ライブも多めに入れてるし東京遠征もあるし、大切な企画ライブにも誘ってもらったりしてるし。


これが致命傷になって修理が必要なら、何ヶ月も返ってこないとなると、これなしでこのスケジュール、って考えるとどーしていいかわからなかったです。


そんな時に、ふと、名古屋発の二人組、「我、君に咲き誇る」のボーカル山さんに相談してみました。


最近出逢った人なのだけど、もうすでに知り合って何年かたってるよーな感覚になる人で、


会った時に僕のギターを見て、弾いて、かっこええ、めっちゃええなぁこれ!って言ってくれたのも思い出して。


相談したら、そしたら早く楽器屋もっていき!って、もし修理に出さなきゃならなかったらおれのギブソン貸すから!って。


いやいや、そんな人の大切なギターを扱えない。ましてや落としたイメージも鮮明に残ってるから怖くて借りれない!って心で思ってたら、なんと山さん、


貸すからには貸すおれに責任あるから気にせず好きに使え!って。


なんなん神?笑


こんなこと、僕は言えない。


ってことよりも、そんな言葉を僕に言ってもらえてることが嬉しくて、心強くて、頼ろうって思って、


何かあれば貸してくださいってお願いして、症状見てもらいに、持っていってきました。


見てもらわなきゃあかんのわかってるけど、かなり心強くて、安心感もらったうえで待っていけた。


山さんありがとう。さんきゅーべいべーでしかない。


そして、見てもらった結果、


現状では直接的な音への影響はないと。


まぁ欠けて凹んで剥がれそうになってるわけやからいろいろこれからずっとケアせなあかんことはあるんだけども、


とりあえずは、この傷を、何年後かにはこのギターの味になるよーにしていくのか、


それとも何年後かには見た目もスッキリキレイに見えるよーに、治していく方向にするか、


様子見ながら、それをじっくり考えつつ、答えを出すので大丈夫。と、楽器屋さんにも心のケアまでしてもらってきました笑


いつもバシストでお世話なってるイシバシ楽器心斎橋店で見てもらいました。


今回の件で、このギターなくなったらほんとやべーやんおれってことも改めて思ったし、


とことん大事にしていかなあかんって思ったし、


あんな声かけできる山さん、かっこええ、って、おれにもそんなん言える人いるかな?そしてそのとき僕も言えるかな?


いろんなことを学びました。


このヒビを見た後輩、Kento Odaには「君といるこれからのヒビ」ですねっ!


と、僕の曲名をもじってイジられたので何かしらでやり返そうと思っています。笑


起こったものはしょーがないけど、その結果の意味合いは変えていくことができる。


いつか、


あれがあったから、、、を


あれがあったからこそ。に変えれたならばそれはとても強いこと。


ちょーど、そんなアルバムを作ったの今回。


「たくさんの後悔も、選ばなかった道も、いつかの正解に」


これから背負うアルバムのテーマにぴったりの事故でした。笑


いまはまだもちろんショックでかいけど、


この傷も含めて大切にして、なおやのギターかっこええなって、その傷もなんかええ味やなって


そう思えるよーに、思われるよーに。


そうできたときは記念に、傷を眺めながら山さんとお酒でも飲みたいと思います。笑


という事件がありました、


とにかく致命的なことにはならず無事でした!


目の前で見てた人、心配かけたみなさん、無事でした、ありがとう!


みんなもストラップ気をつけて!笑


ってな感じです。


このギターで、


9/10(日)@心斎橋「歌う魚」レコ発!


そっからもこのギターと「imbalancer」抱えて唄井直哉がんばります!


読んでくれてありがとう!


いまからは、とある撮影!


ギターも持って行ってきます!


みんな、全然、傷見せてーって言うてくれてええからね!笑


ネック折れんくてよかったー!!奇跡!!