1年以上前に読了しているのですが再読したらやっぱり面白かったので紹介します。

地下に広がる巨大なダーツ競技場を舞台に、巨万の富と、時に命を賭けて闘う裏世界のダーツプレイヤーたち!! “迷路の悪魔”と呼ばれる、すご腕ダーツプレイヤー・烏丸徨は、冷酷非道な借金取り・神谷を相手に一千万円を賭けてダーツで勝負をすることに。揺らがぬ心が放つ、必中の矢を武器に烏丸は悪辣非道な対戦相手を脱出不能の迷路へと誘い込む。刺激が突き刺さる爽快ダーツアクション!! 早くも話題沸騰!!



ダーツ漫画なのですが上の画像は一巻の冒頭です。ダーツは一般的には高い得点の部分に当てられるか、否かで差がついていきます。常識ですね。

いや、衝撃でしたね。本作にプロとして登場する全ダーツプレイヤーは百発百中は当たり前です。三本の矢を20のトリプルです。確実に満点を取り続けるのが前提条件です。

凄いですよね、ダーツ漫画なのにダーツでは勝負が一生つかないのが前提で何日何十時間打ち続けても、右手が使えなきゃ、左手で、満身創痍でも満点を取るのが前提なんです。

つまり、敗北条件は揺らいだら負け、迷ったら負け。これに一貫して六巻すべて進みます。
よく、ネタが浮かぶなーと!

私が友人に面白い漫画どれ?と聞かれたらオススメはごまんとあるから作画が下手なやつを選べと言います。作画が下手なのだから内容面白いですからね。

この作品の作画は失礼なんですけれどまぁ下手なんです。笑笑
ただ、勝ち確定のシーンがたまらなく好きで。







なんていうのでしょうか?上手くはないですよね。人の顔のリアリティさ、人は現実ではこんな顔はしないのですけれど。
上手いですよね雰囲気を書き上げるのが、壮絶さ、凄惨さを滲み出させるのが。
こう、もし絶望に叩き落とされた時に世界はこう見えちゃうのかもなと、ゾクリとさせる画力です。

偉大な芸術家の凡人には理解しがたい絵にもこんな魅力があるのかもしれません。私は絵画についてはさっぱりわからない人間ですけれど。

買って損はしないでしょう。