著名な方ではこんな方がいます!って紹介です。ゴールドマンサックスは知る人ぞ知る世界最大手の投資銀行です。
その社長兼COOであるゲーリー・コーン氏。2002年3月から9月まで債券・為替・コモディティ部門共同COO、2002年9月からは同部門共同責任者、2003年からは株式部門の共同責任者、2004年1月からはグローバル・セキュリティーズ・サービス部門の共同責任者を経て、2006年6月に社長兼共同COOに就任。

コーン氏が7歳で失読症(ディスレクシア)と診断されたことはほとんど知られていない。1973年にクリーブランドのカトリック系の学校に落ち着くまで、同氏は入退学を繰り返した。
6時間かけてやっと20ページしか読めないようなね。学校では教師も生徒もみんな俺を馬鹿だと決めてたよ。 小学校6年生になるまでに、学校は4つも行った。と彼は語ります。

大学を卒業すると、アルミサッシを販売する仕事についた。出張先で休暇をもらったゲーリーは、株に興味を持っていたので、ニューヨークの商品取引所に見学に行った。そこで、偶然、取引所から出てきた男が空港までタクシーで行くと言う話を聞き、その相手に、タクシーの乗り合いをしませんかと申し出た。それが、ゲーリーの証券業界での成功への第一歩だった。

週末の2日間で40時間の読書をし、勉強に励んだそうです。ゆっくりとしか読めないので一冊を読み上げるのに途方もなく時間がかかる。
コーン氏はまた、ゴールドマンの事業を鍛錬して1つの形にまとめ上げたことでも知られる。住宅ローン部門における証券の取引高は、同氏が継承した2000年には1週間当たり10億ドルに過ぎなかったが、3週間後には500億ドルになった。リスクテイクの許容度を引き上げたことと、自社の資本を活用したコーン氏の戦略が成功した。

現在も綴りや性格劇を追うのは苦手でフィクションを読むのは困難なのだとか。

大学を卒業するまでには、失敗に対処する能力がとても高くなっていたよ。物事の明るい面をよく見るようになった。でさ、今でもよく考えるんだけど。識字障害でなきゃ、俺はここまでこれなかっただろう。と語ります。

他にもスティーブンスピルバーグやレオナルドダヴィンチも識字障害だったと言われています。

勉強は興味を持って楽しんだ方が定着しやすいと言われますが同時にキツい練習、負荷をかけた方が定着しやすいとの研究結果も出ているそうです。識字障害は大きなハンデではありますがそれを乗り越えようと向き合い努力する事で飛躍的な知の伸びが見られる。障害もネガティヴに捉えるより、乗り越えれば偉大になれるチャンス!とポジティブに捉える方が有意義です。
少しでも識字障害への理解が広まり、背中を押してあげられる教育環境に、多様性を容認できる環境になればと願っています。

正直、社会は生き急ぎすぎている。
人生で老後まで寄り道は許されず、正規のルート、ペースについて行けなければ無能の烙印。方向転換も難しい、その社会、会社でしか生きていけないガッチガチに染まりきってしまう。
もうすこし、柔軟に、自由に、多様に選択できるといいのですが。