安芸高田市議会の様子をyoutubeで幾つか見てみますと、議員の側も居眠り議員がいたりして、スムーズな議事進行とはいえないことも分かりました。前に述べたようにやはりコンサバ体質の議員たちに、若く先鋭的な新市長に対しある種の反感があるようですね。それでは市長、執行部のほうはどうでしょうか?

 

 令和4年第4回定例会の一般質問において、山根議員が石丸市長への質問後半に、前年9月の台風14号暴風雨による災害対策に関する質問をしていました。台風が襲来すると予想される前日に石丸市長が千葉県で開催されたトライアスロン競技に参加しており、危機管理対策本部長代行も指名せずに個人の趣味に耽っていたが不適切ではないかとの指摘でした。これに対する市長の答弁は、「プライベートを詮索されキモい」というものでしたし、代行の指名もされていなかった副市長の答弁も歯切れの悪いものであり、この件に関しては、市長の答弁は議員の質問や議長の言葉尻を捕らえた応酬に終始し、丁寧な説明とは言えずやや見苦しく感じました。

 

 

 古い体質の地方都市を改革しようと意気込む新市長が、思うように執政できない苛立ちと怒りもお察しします。一方、youtuberやフォロワーにとっては若手のリーダーが既成勢力をやっつける構図を無責任に面白がっているのでしょう。しかし、果たして市民にはどのように映っているのでしょうか? これで安芸高田市の未来は拓けていくのでしょうか?

 

 市長の任期は来年までですね。市長も議員も有権者の信を問うたらいいじゃないですか?市民が若く優秀な現市長を再選し、議員も一新されるか、成り行きははた目には面白い。だが一つ懸念されるのは、石丸氏が、これから2期3期と市長を続けて、安芸高田市を豊かで住みやすい地域にする覚悟と意欲が本当にあるのか、それとも、ネットを通じて全国に名を知らしめたあと国政に打ってでるか、あるいは維新の会あたりの政党に身を寄せるか、これはご本人に聞いてみないとわかりませんね。

 

 ちなみに古代ローマ帝国のユリウスカエサルは、弁論で論敵をやり込めるだけでなく、敵の欠点も包括して味方に付け目的を遂げる人物であったようです。議論はディベートに勝つことだけが目的ではありません。

 

⇒ 安芸高田市議会の紛糾(その3) | utageno-atoのブログ (ameblo.jp)