実は獲れたての甘エビは甘くありません。甘み成分はグリシンやアラニンというアミノ酸ですが、これらの量は、獲れたてと1日経過したのとほとんど変わりません。 

1日たった甘エビをよく見ると
トロトロしたモノが出てきています。このトロミに包まれたアミノ酸が舌にのると、長い間甘みが舌の上に残り、甘みが強調されるのです。 

トロミの正体は
甘エビがエサを分解するために持つタンパク質分解酵素が、死後、自らの筋肉を分解して出来たものです。実は甘エビは、このトロミを作り出すタンパク質分解酵素を、他のエビより多く持っているというのです。 

何故たくさん持っているのか?
これは甘エビの住んでいる場所に関係があります。イセエビは水深20m、クルマエビ40m、ボタンエビ200mなのに対し甘エビは500m。深海は温度が低いので、タンパク質分解酵素がなかなか働かないので、他のエビより多くのタンパク質分解酵素を持つ事で、エサを分解していたのです。何とも驚きです。 

今朝は北海道羽幌の甘エビをお鮨にしました。甘い〰😋

美味しく健康に、自然の恵みに感謝して頂きます(合掌)。