ここ白樺高原には、蓼科山から女神湖に向かう小川が幾つも流れています。

そのせせらぎは、水底の小石や傾斜、水量によって変化し、ほとりに咲く花も季節によって変わるので、いつも新鮮な気持ちで川べりを散歩しています。

 

変わらないのは、海を目指す揺るぎなさです。

諦めて流されているのではなくて、海を慕い、ひとつになることを切望する瀬音を奏でているように聴こえるのです。

 

人の命も、生まれた時から一方向に流れていて、抗うことはできません。

それでもこの小川のように、流れで出会うものたちと協奏しながら、清いしぶきを煌めかせて生きていけたらいいなと思いました。

 

今日は午後から雷鳴と強い雨に見舞われたので、流れは激しくなっていることでしょう。

明日の朝の散歩で、今まであまり会ったことのないそんな小川と会うのが楽しみです。

 

そのせせらぎの奏でに、小鳥や上風とともに加われたら素敵でしょうね。

思い切って歌ってみようかな。

あなたなら、どんな曲を歌いますか?