飛行場のあるこの町では、青空にくっきりと白線を引く飛行機雲をよく見ます。
カバーの写真はみかん山の上で撮りました。
「あれ〜空にバツがついてる!」とみかん仲間は笑ったものです。
わたしは、この飛行機にはそれぞれ、まったく別の方向に向かう2人が乗っていて、2人の関係がバツになったという連想をしました。
「生きることは すれ違うことだとわかっていたけれど」
という歌詞を思い出して、なんだか淋しくなったものです。
でも、一本だけまっすぐに引かれる白線を見るとすっきりするものですね。
そんな気持ちで書いた詩です。
飛行機雲〜区切り
真っ青な空に くっきりと
白線が引かれていく
あんなにきれいな線が描けるのは
きっと行く先を迷っていないから
そして
大事なものをのせているから
わたしの心にきっぱりと
区切りがつけられていく
思いっきり手を振ってみる
小さくなっていく飛行機に
振り返らない 後姿に