これは過去のお話です。
時間軸が前後する場合があります。
18歳1ヶ月で亡くなった愛犬のサラ
家族を亡くした悲しみは
想像以上に深くて、力も出なくなり。
時間になり愛犬の葬儀に向かおうとした時
私も行くわよ!と義母の声がしました。
私は正直、来ないで!
でもいうことはできず、夫が少し拒みかけましたが
いっちゃだめなの!?![]()
という言葉に押され、断りきれず。
書き添えますがこの時義父は要介護5で自宅で義母に介護されていました。
その義父を1人留守番させて行くと言うのです。
車には助手席に息子。運転は夫。
私が後ろに乗り棺を膝の上に抱えていました。
そこへ義母が乗り込んできました。
私は義母の膝の上に棺を乗せたくなくて、私の方へ目一杯引いて蓋を押さえるように抱え込んでいました。
義母の方が痩せてて膝の高さが低いので、乗せると棺に傾斜ができる気がして。
でももう話をする元気もなかったのです。
へえーこんなのあるのね。
どこで買ったの?
いくらするの?
黙ってて!
Amazonだよ
察して夫が答えました。
Amazon?
通販だよ!
へぇーなんでも売ってるのねぇ。
もう黙ってて!!
もっとこっちに置いていいわよ!
私の膝に乗せていいわよ。
大丈夫です
車の中で棺の蓋を開けて覗こうとする義母。
私は全力で力を入れて阻止しました。
義母もなんとか蓋を開けて中を覗こうとします。
力比べです。、
霊柩車でお寺に行く途中で棺の蓋を開けますか?!
義母が話をした以外、誰も口を開かずもうすぐお別れをしなければならない悲しみと向き合っているのに……。
シーンとした車内でそれぞれが悲しんでいて、私はこれでもかというほど涙が流れっぱなしでずっと窓の外を見てました。
でも手は全力で棺の蓋を押さえてて……。
あらぁ……。
この店は建て直ししてるのね。
何ができるのかしらぁ?
べらべらべらべら……。
だから来てほしくなかったんだよ。
あなたの悲しみなんてこれっぽっちじゃない!
周りの風景なんて誰も今目に入ってないんだよ。
夫だけが簡単に答えてました。
私の顔は悲しみと怒りで溢れていたと思います。
後で弟が、姉ちゃんすごい表情で車から降りてきた‥…と言ってました。
お寺に到着すると、弟夫婦はもう到着していました。
軽く挨拶した後、弟夫婦は言葉も話さず一緒に歩きました。
義母のやらかしはこれだけじゃなかったのです。


