虹の向こう側 | オクノスタイル

オクノスタイル

福岡を中心に、オリジナル曲を歌ったり、語りと即興音楽のライブをやったり
写真を撮ったり、物書きしたり

日々の様々を自分目線で書きつらねてます




すごく暑いけど

虹と一緒の帰り道


どこかで雨でも降ってるのかな


大きな虹は、世界が丸いことを教えてくれる


わたしは、水平線を手放した


境目を探して

線上を歌った


憧れは揺れていた


わたしは、水平線を手放した


でも、メロディはのこった


わたしは、歌っていた





ご先祖さまの名前を呼ぶと、能力が開花するという話をきいた


それは、自分の中にあるその人のDNAが、最も呼ばれなれた振動で反応するから、だそうだ



そういうこともあるか、と思う



誰でも、なぜか出来てしまうこと、好きだと思うことがあり


それは、誰に教えられたことでもない

しいていえば、DMAの記憶なのかもしれなくて


わたしは、突然泣きたくなってしまった



自分が好きなことは、サインなのだ

沢山の沢山の命が、引き継がれ受け継がれたことの


ただ好きなことをする、感じる、ということの、かけがえのなさを思う


それは、想像もできない

途方もない記憶の集積


その想像もできないものに、守られ、応援してもらっている「わたし」とは何だろう




突然、雨が降り出した


窓にあたる雨粒


色が変わっていく道路


コンクリートが濡れたときの匂いを、雨の匂いと感じるようになったのはいつからだったか、思い出せない





まるで命は、サグラダファミリアのようだ

最初に作り始めたガウディの意図を超え、作り続けられ、受け継がれ続けていく

謙虚に、一生懸命に

幸せであるように


記憶は光であり

それは、ノミの一彫りも逃さず、DMAに刻まれている

光が刻まれていく





暑すぎて、溶けそうな午後のぼんやり