年季の入ったテントの入口を入り、年季の入った木の長椅子に腰かけたら、ミシミシと真ん中がしなった
きらびやかな、色とりどりの内装
ざわめき
大きなセットは、夢をみるためスタンバイ中だ
すごく大きいのにミニチュアみたいだな
照明は、LEDのあからさまな感じとは違う、温かなオレンジ色
「さあ一緒に夢をみよう」
準備は整った
眠りに落ちていくような浮遊感
照明が落ち、星が瞬いた
雑多な高揚感は重力も忘れさせて
わたしも友人も
隣のお姉さんも後ろのおばあちゃんも
子供も若いカップルも
みんな、歓声をあげる
もっともっと
私たちは自由になって
宙返りしたり、ライオンにのったり
ピエロと遊んだりする