その子は5年生とゆった。新宿駅で総武線に乗り換えたとき偶然、隣り合わせになった。
「ひとりで野球見にきたの?」と聞いた。「はい。横浜を好きなんだけど、そんな友だちもいないし、親は野球に興味なくて、10時までに帰ってこいって5000円札くれました」
信濃町で降りて神宮へと、その少年と歩くことに。
「きみはなんでベイスターズが好きなの?」
「わかんないけど。ぼくはサードで4番なんです。××ファイターズで。監督があまり野球を知らないので困ってるんだ。わかんないけど、…」
「それでベイスターズファンに?」
ぼくは笑ってしまった。
「オジサンはヤクルトなんですね」
あ、どうしてわかるんだ。カバンから緑の傘とメガホンがはみでていた。
「うん。横浜も応援してるけどね。巨人、阪神、中日がきらいなんだ」
「ぼくは横浜のつぎは楽天が好き」
「いいんじゃない。弱いものの味方ってゆう感じだね」
今度は少年が真っ黒な顔に白い歯を見せて笑った。
ファンクラブの窓口へ行くとゆう少年と1番ゲートの前で別れた。
試合があまり長引かないことを、彼のために祈った。10時に帰宅できるように。
石川完投、7勝。ハタケ同点打、勝ち越し打。
聖バレンティン復活か?
打たせて取るピッチング(写真はSwallows Home Pageより)
初回スレッジにタイムリー打たれ1点先取されたが、2回以降は川本の好リードもあり、低めにタマを集めて内野ゴロの山。
今年初めての完投勝利。
被安打6、失点1、球数114はおみごと。
ヒロヤスのジャンピングキャッチ(写真は同HomePage)
打たせてアウトを取る石川の好投を支えた内野陣の好守備。
今季なかなか守備の調子が出なかったヒロヤスだが、試合前に小川監督とキャッチボールをしたのがよかったのか、この試合では再三のファインプレーで、チームの危機を救った。
バッティングもよくなってきた。この試合でも2安打2得点(ハタケのタイムリーで2度ホームイン)。
4回の同点打、5回の勝ち越し打。
ライトスタンドのぼくたちに傘を振らせる男。
出塁したヒロヤス、青木を還す。それがハタケの仕事だ。
ハタケが打てば「助手」とバレンティンが続く。
この3連戦で打線がつながれば、週末のG戦場(東京ドーム)も怖くない。
今夜も七條で勝つ。それでいいのだ。

