私はなぜ東大を目指すようになったのか。それは単純な理由で、東大が一番だったからである。
私は地方の人口18000人程度の町(現在は平成の大合併により市になっている)に生まれ、公立中に進んだ。田舎に私立中学などないから当然である。中学校ではだいたい学年約300人中10番以内(確か二桁に落ちたことは2回しかなかったと思う)。1番も何回かとった。塾には行っていなかった。当時私の住んでいた町には塾はひとつくらいしかなかったし、塾に行かずに1番をとれたので、塾に行く必要性を感じなかった。
私は当然のように学区の一番手の公立高校に進んだ。そこは学区トップではあったが、東大合格者は毎年5-7人程度の、全国的に見れば無名校に等しい高校だった(しかし、東大に行った人たちは優秀で、同期生から東大教授が二人出ている。これほんと)。
その高校には学区内の中学からトップクラスのやつらが集まってくる。私は、ちょっとちゃんと勉強しなきゃなあと思って、S研ゼミでもやろうかと考えた。そんなときどうしてか忘れたが、会員がたくさん東大に合格しているZ会(これは伏字にならんね)を知り、入会した。公立校だったし、ハイレベルではなくスタンダードコース(英国数)を選んだ。
答案には志望校を書く欄があり、私はどうせだったら一番いいところを書こうと思い、初めて東大を意識した。ちょっと調べると文科Ⅰ類というのが法学部でることを知った。当時私は法曹や官僚にあこがれていたため、志望校欄に「東大文Ⅰ」と書いた。するとなんということだろうか、数学と国語でランキングに載ってしまったのである。東大に行けそうな気がした。
私の高校は、定期テストでは順位は出ず、年に3回の実力テストのみ学年の順位が出た。そして総合と科目ごとに50番以内が張り出された(通称番付)。私は高一最初の実力テスト(英国数)で約360人中56番。総合では逃したものの、数学と国語は番付に名前が載った。私の高校では10番以内になれば東大が狙えると言われており、それには遠く及ばなかったが、まだ高1だし、頑張ればどうにかなると思っていた。その時は。
しかし、何を間違ったか運動部に入ってしまった私は、夏休みに全然勉強をせず、2学期の実力テストで順位を200番(!)落とした。もう東大なんて言っていられない。大学に行けるかどうかのレベルである。
その2に続く(その3くらいで終わらせたい)。