演歌のブログでラーメンの話(しかも長文注意)…(笑) | 月刊歌の手帖 編集部ブログ

明日、

10月21日に発売される

歌の手帖12月号。

そこに掲載した

戸川よし乃さんの

新曲『松前半島』

の取材で、

北海道の松前に行ってきました。

その松前へ行くため、

まずは♪はぁるばぁる来たぜぇ~

と必ず唄いたくなる(笑)函館へ。

 

ベタですが、

日本三大夜景と云われた

函館の夜景です。

 

函館と云えば

魚介類はもちろん、

ラッキーピエロなどの

B級グルメも含め、

美味しいものが

いっぱいですが、

函館に行って

食べたいものの1つが

函館ラーメン。

函館ラーメンの基本は

塩ラーメンですが、

今回は人気店の1つ、

一文字さんというお店で

函館ブラックという

ちょっと変わり種の

醤油ラーメンを食べました。

スパイシーで美味しゅうございました。

函館の醤油ラーメンは

鳥ガラスープで、

昔の東京ラーメンに近い感じがして、

とても好きです。

そう言うと、

美味しい函館ラーメンと

東京のラーメンを一緒にするなよ、

と怒られそうですね。

 

僕は先祖代々東京の、

東京出身者。

大学に入って、

初めて東京以外からやってきた

同級生達と仲良くなりましたが、

その時によく、こういう言葉を聞きました。

「東京のラーメンはしょっぱくてまずい」

「あんな黒いスープのラーメンは嫌だ」

そういう友達に、

よくよく聞いてみると、

彼等はチェーン店系の

東京風ラーメンを食べて、

う言っているみたいでした。

 

なんて云うか、

東京は土着的な東京ラーメンより、

東京っぽいラーメンの方が

多いと思うんです。

だから、誤解が

生じているように思います。

 

これはあくまで僕の仮説ですが、

東京以外の出身者の方が、

東京でラーメン店を

出店することになり、

「東京のラーメンはこんな感じだろ」

と作ったような、

そういう感じの

東京っぽいラーメン店が、

東京には多いと感じます。

逆を言うと、

東京の博多ラーメン店に

九州出身者が行くと

「こんなの博多ラーメンじゃない!」

と言うことをよく聞きますが、

それと同じようなことが、

東京の東京ラーメンにも

あるんじゃないかな、と。

 

僕が子供の頃(昭和40年代)、

親戚が新宿にあり、

その新宿のおじさんに

食べさせてもらったラーメンが、

僕のラーメンの原点。

あれは美味しかった。

それは、

鳥ガラスープにしょうゆ味。

そして、

スープも真っ黒じゃなくて、

黄金色に近かったです。

また、

ちぢれ麺に、

煮玉子とチャーシューは

当然として、

のりと

シナチクと、

ナルト

(最近のラーメン、

ナルトは見なくなりましたね)

も必須です。

 

今もそういう

僕にとって本当の

東京ラーメンに出会うと、

嬉しくなります。

 

函館の醤油ラーメンは、

そんな昔の東京ラーメンに

近いものを感じるので、

好きなのかもしれません。

 

何が言いたいのかと言えば、

本当の東京のラーメンは、

他の地区のラーメンと同じく、

美味しいんですよ、

という単純なこと。

 

ちなみに後で知ったことですが、

東京でも浅草とかの方は、

魚介スープの醤油ラーメンなんですよね。

海に近いから? 

同じ東京でも、

西と東では

ラーメンの正統性も異なるようです。

そもそもラーメンって、

その地区、その人によって大きく好み、

その正統性さえ分かれる、

不思議な食べ物ですよね。

元々は中華料理から、

日本食のように進化したもの、

ですよね。

 

 

正統性と言えば、

正統演歌、

という表現をよく使いますが、

便宜上そう使用しているだけで、

なにをもって正統演歌なのか?は、

人によって解釈も認識も

全然異なると思うんです。

演歌も日本古来の歌の要素に、

洋楽の要素を

取り入れて進化していった音楽ですし。

ラーメンと演歌、

意外に

共通点を感じました(笑)。

 

村田