毎日毎日、電話がかかってくる。

行ってあげたいけど、仕事もしているし、子供もまだ小さい。

何度かすぐ行けない日が続いたら、今度は叔父に電話するようになっていった。

そのタイミングあたりから、私への母の対応が変わる。

 

突然電話で、「通帳を返して!」と怒り始める。

私が持っているのは、一緒に定期継続の手続きをした通帳1つのみ。

まだ、認知症の母にどう対応したらいいのか、うまく対応出来ずだった私。

今度持ってくねとかなんとか言って流すのが精いっぱい。

だって渡したらまた無くしてしまうとただ、そう思っていた。

 

その後、銀行の人から娘さんが来たと電話があったとか、

娘さん名義にしろと言われたと、銀行の人が言ってたとか、

完全に妄想が始まる。

玄関の鍵も、知らない間に新しいものに付け替えてあった。

朝5時から着信10件当たり前・・・

泥棒が入った!から、昨日あなたが来たんでしょう!

鍵を勝手に持って行ったんでしょう!

完全に、標的が私になる・・・

 

 

その頃から、通帳や財布だけではなく、入れ歯、靴、電気ストーブ、

飾ってあった置物、身の回りのものがどんどんなくなるようになる。

・・・って全部自分で隠してあるんだけど。

そしてそれが全部、私のせい。

 

認知症の初期は物取られ妄想から始まり、一番身近な人を疑う

それは自分を正当化したいからの行動である。

よくあること、らしいが、疑われてるこっちはたまったもんじゃない‼

 

その上、母と同様なかなかの年配の叔父が、母の発言をまんま信用するように。

認知症だと思うので、と話しても、全く伝わらない。

そして叔父は、私を敵視するように。

「定期の通帳返してやれ」と、電話がかかってくるし。

土地の権利所を母が叔父に預けたらしく、(たまたま一緒にいるときに出てきたらしい)

私には渡せないと。

母のことでいっぱいいっぱいだというのに、なんというめんどくささ。

そして年よりじーさん、まぁ頑固。

後々、この叔父の存在が、こんなもんじゃなくめんどくさいことになるのです・・・

警察沙汰になってすぐ、いつも母がお薬をもらっていた病院へ連れて行った。

認知症じゃないかと思うのですが・・・と。

 

先生、

「こちらが口を出す事じゃないと思っていたのですが、だいぶ前から

そのような症状は出ておりましたよ」

と。

いつもおひとりで来られていたから。と。

えっ、そうゆうのって先生から本人にうまく促してくれたりとか、

私に連絡とか、ないものなの!?

 

その日、長谷川式テストをした母、点数は21点。

独居の人は比較的点数が高いらしい。

元々心臓が悪く、常備薬がある母に、それと一緒に認知症のお薬を入れてくれることに。

ドネベジル、5mm。

 

その日はそれで帰宅。

 

 

認知症になったからといってどうしていいかわからない私。

施設に勤めてる友達がいたので、LINE。

相談に乗ってもらい、市の包括センターに行くといいよ、とのこと。

即効電話。相談に行くこととなりました。

 

ついに、来てしまったと思った衝撃の日。

 

その日は私が午後仕事で、母の電話に出れなかった。

仕事が終わり、携帯を見ると、知らない番号からも電話。

かけなおすと、警察。

 

「お母さんが、通帳が盗まれたと電話をしてきたので今家にいます。

誰かが入った形跡等見られないのですが、今から来れますか?」

 

きたーと思ったよね。

なんとなくおかしいなと思ってから、認知症のこと少し調べ始めてて

物取られ妄想から始まるなんて、丁度目にしてたときだったから。

始まってしまったか!

という思いと、

本当に泥棒だったらどうしよう!

という思いで、通帳が盗まれたらどうするかネットで調べたりもしつつ実家へ。

子供たちは寝かせて、義実家に見ててもらうことに・・・。

 

 

警察の方に聞くと、財布はもう出てきたと。

金庫の中に入れておいた通帳がないそうです。

おうちの中を探してみましょうと促してくれていた。

警察は、もう完全に認知扱いしてたというか、慣れてた。

 

結局寝室の枕の下に全部、隠してあった。

母も、ごめんなさいねー!って苦笑い。

おひとりで大変でしょうから、と、私に話して警察は帰り、

母と、じゃあ通帳はここにしまっておこうね、書いておくね、と話して私も帰宅。

帰り道で、主人と、認知が始まってしまったね・・・と話しました。

でもこの頃は、私たちが寄り添って助けてあげたら、まだまだひとりで暮らせるし

身体は元気だし、どうにかなるって考えていたんだけど。

 

 

翌朝、早々に母から電話。

「通帳がない‼盗まれた!」

おお泣き。

 

昨日警察の人が、外から入ってないよって話してたよ?

昨日しまったところはどうなったの?

と話すもらちが明かず、実家へ。

昨日しまったはずの箱にはゴミが詰められ、通帳は全部ない。

財布もない。家中さがしたら、スーパーの袋がたくさん入ってるところから財布。

通帳は座布団をまとめてしまってある隙間から出てきた・・・

 

出てきた通帳を見て、定期が満期なのと、ゆうちょに引き落としのお金ぶんを入れたいから

一緒に来てくれと言われ、私は娘を連れて一緒に銀行まわり。

定期は無くすと困るから、そのまま私が預かり、ゆうちょは母に返して、帰宅。

紙に、定期は私が預かったよとでっかく書いて、冷蔵庫に貼ってきた。

また、なくすかもしれない、との不安を抱きつつも、

お金のことにうるさい母の通帳をすべて預かるのはきっと無理だし嫌がるだろうし

仕方ないなぁと考えながら、どうしたらいいかわからず・・・

 

 

結局翌日、出てきたはずの通帳すべて紛失。

盗まれたと大騒ぎ。

財布もない。

結局ポケットに財布はあるも通帳はみあたらず。

その翌日、また財布がないと泣き、警察に電話。私がすぐ行けなかったからだ。

そこから、毎日毎日毎日、私に「泥棒が入った!」と泣いて電話がかかってくるように・・・

手術も終わり、車も手放し、ようやく落ち着いた生活に戻れるかと思った矢先。

見たことがない書類が、仏壇の上に置いてあったと母から電話。

(父は10年前に亡くなり、我が家には父の仏壇があります)

 

見てみると、昔私が乗っていたVItZの廃車証明書。

今回手放したのは、istなので、たまたま出てきただけじゃない?

と説明するも、どうも腑に落ちない様子。

車屋さんが、勝手に上がっておいていったんじゃないかしら。と。

 

さらに数日後、免許証がなくなったけど、車に置いたまま渡してしまったかしら?

と騒ぐ。空っぽにして渡したはずだけど、一応電話しておくね、と伝える。

さらに、実印もなくなったけど、車屋さんかしら?と。

確かに手続きで実印使ったけど、持って帰ってきたよ?と話すも、ないと騒ぐ。

一応両方車屋さんに話す。

 

今度は、保険屋さんからお金の戻りがあるって聞いたけど、3万円以上いつ戻るの?

・・・いやいや、満期でやめてるから戻りはないってば。

3万いくらは、去年支払った保険代で、それはもう戻らないんだよ?

・・・通じない。

 

うーん、少しものわかりが悪いのは元からにして、ずいぶん年とったなぁと

いらいらしながらも、色々対応する私。

これだけ色々あっても、術後だし、車ぶつけたし、色々動揺してるんだなぁと

そう、思いたかったのかもしれない。

でも、主人には、もしかして、もしかしたら、認知かなぁって、少し話してた。

そうじゃないといいけどなぁ、違うよね、って。

 

そしてそれが数日後、完全にはっきりするのでした。

白内障発覚と共に、前から考えていた車を手放したいと言い始めた母。

元から運転が苦手な人だったし、持っててももったいないし、

11月の保険更新せずにやめれば?なんて話してた。

保険屋さんにも聞いておくし、いくらぐらいで車が売れるか見ておくねー

なんて話していたんだけど。

 

何日か経って、保険屋さんから、母から電話をもらったと連絡をもらう。

そして、近所の車屋さんにも、いくらで取ってもらえるか聞いたと。

 

ガリバーとか、色々当たらなくていいの?一緒に行くよ?

と話すと、じゃあ任せるわ、と言いつつ、車屋さんとまた連絡を取る。

そしてその内容もなんだか微妙。

自分でやるなら相談しないでよと、母に任せることに。

 

数日後、保険屋さんが、車屋さんと一緒に査定に来たと話す母。

5万で売れるって言われたのよというので、保険屋さんに聞く。

「いや、僕は保険のことしか関わらないので、車屋を紹介とか出来ませんし、

今はインターネットでも下取り出してくれるし、色々聞いたら?とは話しました」

と・・・

うーん。話がさっぱりわからない、じゃ誰が車見に来たのだ?

近所の車屋さんに聞いてみたら、バッテリーが上がって確かに伺いました。

そのときに、5万ぐらいなら売れるかもねぇという話はしましたよ、とのこと。

なるほど。完全に相手を勘違いしてる。

 

それじゃあ、その近所の車屋さんが近いし、母も顔なじみだしそこで取ってもらったら?

保険は11月で更新しないって話しておくね、と母と話し、

保険屋さんに電話。すでに11月にはいるので、戻りはないですよとの説明を受ける。

1週間後に、近所の車屋さんが車を取りに来てくれるという予定でようやく落ち着いた。

・・・ように思えたのに!

 

なんとその3日後ぐらいに、半年以上乗っていなかった車になぜか乗り

ゴミ捨てへ行ったらしい母。家まで戻ってくるも、車庫入れ失敗して家にぶつけ

後ろのバンパーは外れ、家の窓のフレームも曲がり、雨戸がしまらなくなる始末。

ガソリンが残ってたから、もったいないと思ったのかなんなのか・・・

そんなこんなで、結局車は引き取ってもらえるがプラマイゼロ。

廃車代がかからなかっただけ、良かったねって話でようやく、車がなくなりました。

 

 

が、しかし、その後さらに問題が続々勃発するのです・・・