大阪府の模擬授業の内容

時間 模擬授業は入室から約4分30秒間。別紙「模擬授業テーマ一覧」の内容に即して行う。

授業の進行 必ずしも授業の導入部分から始める必要はない。授業の途中の展開部分やまとめ部分から始めてもよい。授業内容が途中で終わっても問題ない。

使用禁止アイテム ホワイトボード、マーカー、タブレット等は使用不可。板書やタブレットの操作を想定して授業を行っても良い。

面接員の想定 面接員を児童生徒と想定して授業を行う。面接員とのやり取りは一切不可。

持ち込み可能なもの 模擬授業メモ(1枚)のみ持ち込み可能。模擬授業メモを見ながら授業を行っても良い。メモは評価の対象外で、提出不要。

授業後の個人面接 模擬授業終了後、引き続き同じ面接室で個人面接(約20分間)。個人面接で模擬授業に関する質問がある場合がある。

変更点とその理由

昨年までと大きく変わった点は、板書ができなくなったことです。その理由としては以下が考えられます。

  • タブレットやプロジェクターを用いた授業方法が普及しており、それに対応する能力が求められるようになった。
  • 板書は時間がかかるため、限られた時間内で効率よく内容を伝えるための対策として、ホワイトボードの使用を控えることが考えられる。
  • 板書計画や文字のきれいさより、もっと評価したい点がある。
  • もっと人柄がみたい。
  • 従来型の画一型の授業より創造性がある授業が見たい

どのような授業をすればいいか?

  • 活動的な授業
  • 積極的にICTを使う形式で
  • 子どもの参加を促す質問やグループ活動を積極的に取り入れる
  • 子どもの回答や反応を積極的に引き出す
  • ポイントを絞り、簡潔でわかりやすい言葉を使う。話し過ぎない、説明し過ぎない、教え込まない

模擬授業に関する疑問

令和の日本型学校教育がうたわれる中、教員採用試験の模擬授業に関しては疑問を持っています。昨年の兵庫の受験生の模擬授業の対策をした時、活動を中心にした模擬授業を組み立てたのですが、あまりに板書もなく教える場面も少ないので、評価の対象外とされては困るため、従来通りの教授型の模擬授業に変更しました。結果は合格でよかったのですが、もっと詳しく模擬授業に関して評価の観点を示してもらわないと受験生は戸惑います。これからの教師の役割として、ファシリテーターとしての役割が求められているわけですが、実際、そのような授業を本番に行うのは勇気がいりますからね。