文部科学省は民間企業の面接開始日よりも早い時期に教員採用試験を行うため、試験の「標準日」を前倒しする方針を固めました。昨年度(2023年実施)の採用倍率は3.4倍で、特に小学校は2.3倍で、過去最低を更新している中、今年度は6月16日に標準日を設けました。来年度はさらに早い5月11日に前倒しする予定です。また、試験の回数を増やすことも検討しており、秋から冬にかけて複数回実施する方針を示しています。2024年実施(今年)の試験に関しては、「試験日が早くなったなあ」という印象を受けたのは5月に実施する茨城県と静岡地区ぐらいで、どこ吹く風の自治体も多々あります。採用に関しては、地方に委ねられているとは言え、もっと足並みをそろえ教師不足の問題を真剣に考えていかないと、公教育の崩壊が現実のものになるかもしれません。