ヤフー記事で東野裕治先生(大阪府立羽曳野支援学校校長)の話の内容がとても心に響きました。その中の話で、「日本理化学工業」という会社の社長さんの話が印象的です。この会社は、従業員のおよそ7割の方に知的障害がある会社です。その社長さんは最初、養護学校(現在の特別支援学校)の先生に懇願されて、障害のある子を採用するようになったのですが、最初のころ、疑問に思ったことがあったそうです。「この子たちは、施設でのんびりと暮らすこともできる。なのに、どうしてわざわざ働きたがるのか」と。それであるとき、禅寺のお坊さんに尋ねたそうです。するとお坊さんは、人間には4つの幸福があると教えてくれたそうです。
この4つの幸福とは、人に愛されること、人にほめられること、人の役に立つこと、人に必要とされること。その話を聞いて、社長さんは障害者をまた雇おうと心に決めたそうです。働くことが人間にとって単に生計を立てる手段以上のものであること、そして人生の意味や目的を見出す場であることを示しています。私自身、20代で死に物狂いで働いた頃を想い出しました。給与はいいけど毎日が地獄で、どこかに消えてしまいたくなったあの頃。なんで今のほうが楽しいのか、というこたえがわかったような気がします