現在、読売新聞にて『情報・偏食・ゆがむ認知』という連載を掲載中です。今日のトピックは『AIでつくられた民意』で、民意に影響を与えようとする人々が対話型CHAT AIを用いて、巧みに民意を捏造し、世論を操作しようとしているという内容でした。具体例として「やらせ口コミ」が挙げられ、文面をAIに作らせることで手軽に高評価の口コミを生成し、投稿する行為が増加しているため、口コミの信頼性が揺らいでいるとのことでした。実際、私自身も「食べログ」の高評価は信用してないし、グーグルの口コミもビッグモーターの社員が多数のアカウントを作成し、高評価を投稿していた事実からみてもあてにはならないことがわかります。さて、今日の本題です。ヤフーニュースで「教員の志願者減」という記事のコメントに目を通したところ、否定的なコメントや批判的なコメントが多いこと多いこと、建設的なコメントはほとんど見受けられませんでした。コメントの中には「私は現在教員ですが」「元教員です」「教師をして辞めました」「身内に教師がいます」といった冒頭の言葉を持つものがあり、とくにこれらの発言がかなりネガティブでした。「ほんまに教師なんか」と思い、これらのコメント投稿者の過去の発言を確認するとあることが判明しました。単発での投稿が非常に多いのです。そういえばコロナの時も「私は医者で」「医療現場で働いてますが」というコメントが結構あり、コメントする暇なんかないやろ、と思った時があります。単発にする理由は、過去の発言から矛盾を避けるためです。つまりは、政権批判を意図した層や、その意図に沿ってコメントをすることを生業としている層が一定数存在するのではないか、と推測できます。たしかに教育現場は今大変だと思います。多忙な日々や、保護者対応、授業準備・・・。でも、その中で子どもたちの成長を間近で見届けることができるのは、教員ならではの特権で、SNSやネットの情報だけでは伝わりにくい日常の小さな喜びや、こどもとの触れ合いなどたくさんいい面もあるわけですよね。ネット上ではそのような声はほとんどなく、教育の話になれば「教師はブラック」「学校はブラック」という内容しかでてきません。一定数、そのように世論を誘導したい人たちが層がいるのでしょう。学生の方で、教職に躊躇している人も多いと思いますが、インターネットやSNSの情報に惑わされることなく、実際、たくさん体験して自分の目で確かめて欲しいです。教職は、次世代を育て上げる大切な役割を持っています。その大変さと魅力・やりがい、どちらもしっかりと理解した上で、選択して欲しいと願っています。