場面指導の設題例
保護者から、子供の学力が上がらないので放課後1対1で見てやって欲しい、との要望がありました。その対応をしてください。
この場合、保護者は子供の学力の心配をして相談しているわけですね。ですので、その思いをしっかりと受け止めないといけません。ただ放課後1対1ともなれば、それは難しい。よって、ロールプレイングでは、教師側を演じる人は
「お母さんのお気持ちはわかりました。学年でしっかりと話し合って、お返事いたします」
このような回答になるでしょう。しかし、保護者側はこれでは終わりません。
「1対1で見てくれるんですね!!」
と攻めてきます。
その後の想定される流れ
教師「1対1となれば難しいんですが、お母さんの思いはしっかりと受け止めました。なんらか
のかたちでお応えできるようお返事いたします」
保護者「みてくれないんですか?子供の学力が低くてもいいのですか!?」
教師 「お母さんの気持ちはわかります。しばらくお返事お待ちください」
保護者「では、1対1でみてくれるんですね!!」
堂々巡りです・・・・。この場合、一番やってはいけないことは、教師が保護者の思いを受け止めることなく、
1対1でみることはできない、Noです、という回答に終始することです。子供の学力を上げる方法は、いろいろな方法があるわけで、得てして場面指導では強硬に論点が外れたYes、Noを迫ってきます。