9月9日は何の日か御存知ですか。
答えは「救急の日」です。
厚生省(現在の厚生労働省)が1982(昭和57)年に制定。
「きゅう(9)きゅう(9)」の語呂合せ。
救急業務や救急医療について一般の理解と認識を深め、救急医療関係者の士気を高める日。
となっています。
そこで、救急の日にちなんで消防署の方から話を聞く会に参加してました。
内容は大阪市の救急活動の概要や一般の方への要望等でした。
まず、驚いたのは大阪市で年間20万件以上の出動がある事と実際の搬送は17万件代だということです。
必要がないのに救急車を呼んだりするケースが3万件もある事になります。
そういえば、マスコミ報道でタクシー代わりや軽傷でも救急車を呼んだりするケースが問題になっていました。
そのせいか、昨年は出動・搬送共に減少しています。
命に係わる事なので、必要のない要請は避けたいところですね。
もう一つ講師の方が力説されていたのは、救急隊が来るまでに近くにいてる人の処置がいかに大切かということでした。AED(自動体外式除細動器)は取扱いが難しくないので、いざというときは躊躇せず救急行為を行う事とその開始が1秒でも早い方が良い事を語られました。
皆さんも最近はいたるところに配置されてきているのでAEDの事は知ってるでしょう。
AEDが解禁になって、医師や救命救急士でなくても扱えるようになったのは2004年ですから最近のことです。
歴史的には、様々な場所で突然死が起こった時に早い処置をすれば助かる可能性がある以上、その場で処置できるような器材と処置してもよいという法整備が望まれていました。マラソンなどのスポーツでも突然死は多く発生していました。
有名なものを挙げます。
1986.1.22 ダイエー対日立のバレーボールの試合中に、ダイエー所属のエースアタッカー フロー・ハイマン選手がベンチで突然倒れました(同選手は、ロサンゼルス五輪(1984)銀メダル、アメリカ女子バレーボールチームの1員でした。)。しかし、その時試合は中断されることもなく続行され、試合会場から担架で運び出されるシーンがアメリカのTVニュースで放送されました。その際、「なぜ日本人はすぐその場で心肺蘇生をしないのか」と強く批判されました。
2002.11.21 カナダ大使館で起きた高円宮殿下(47歳)のスカッシュ練習中の心臓突然死
これらの事が解禁の引き鉄になったといわれています。
隣に座っている医者の知人と話をすると彼がこんなことを言いました。
「AEDで大事なのは、一刻も早く処置をする事です。近くになければ、AEDが来るまで心臓を叩いてやるだけでもいいから刺激を早く与える事です。」
いかに早く取りかかるべきかを表すような発言に関心しました。
AEDはウエルネスサプライの運営を行っている事業所の全てに配置されています。
高齢者のお客様が多い温浴施設では実際に使用する事もあるので、訓練は常に行われています。
起こらない方が良いですが、いざというときのための訓練は怠りなくすべきだと改めて思わされた「救急の日」でした。