たいまつ９月号

たいまつ

８月に開催されたＮＰＴ（核拡散防止条約）再検討会議は最終文書にロシアが反対し、会議は２回連続決裂し、閉会した。核を保有する大国間で対立した形だが、ＮＰＴ体制がもはや機能しなくなった現実を日本政府は厳しく受け止め核兵器禁止条約の批准に方向転換し唯一の被爆国として指導的な役割を果たすべきだ。世界の都市と連携して核廃絶を目指す平和首長会議の総会が１０月１９日から広島市で開かれる。ロシアのウクライナ侵攻の危機感もあって加盟都市も８千を超えた。

▼９月１９日は敬老の日、日本人の平均寿命は年々伸びる傾向にあるが、去年は１０年ぶりにわずかに縮まった。原因はコロナの影響と推定される。牛田南の栁ツキエさんは９月で１００歳を迎えられた。長寿の秘訣は「腹７分目と毎日散歩などの運動」だと言われた。見習いたいものだ。

▼今年の中秋の名月は、９月１０日、雲間から時折満月を眺める事ができた。夜風に暑さは残っていたが、秋の気配を感じる事ができた。広島光明学園でお月見会があり、園児たちは月の満ち欠けについて知り、月と地球の関係や宇宙などに興味や関心を持つことができた。収穫に感謝の気持ちが学べたことは良かった。