たいまつ9月号

▼自民党の菅総裁は、９月１６日の衆参両院本会議での首相指名選挙で第９９代首相に選出された。菅首相は記者会見で「安倍政権の取り組みをしっかり継承し、前に進めていくことが私の使命だ」と強調し、「アベノミクスを継承する」と訴えた。コロナ対策に関し「感染拡大防止と経済の両立を国民は一番望んでいる。このことに全力を挙げる」、「国民のために働く内閣」を目指す考えを示した。ぜひ実行することを期待したい。

▼安倍政権の「負の遺産」である森友・加計学園の問題や「桜を見る会」を巡る疑惑、文書改ざん事件などに対しても、正面から向き合い、改善に取り組む姿勢が必要であろう。「選挙」に勝つことだけを考える政権ではなく「国民のための政治」に命を懸けてもらいたい。

▼９月２２日に広島市安佐北区のスーパー銭湯内の劇場でクラスター（感染者集団）が発生した。劇団員６人と客３人の計９人が新型コロナウイルスに感染した。客はマスクを着用し、手指の消毒もしていたが、劇団員はマスクをしていなかった。９日から２０日までに５百人超えが観劇しており、感染者が増えている。日常生活では、３密を避け感染拡大予防を徹底し、コロナと共存していくための心構えを今一度持つべきであるがどうか。