牛田ニュース 平成30年 4月号 「たいまつ」 | 碓井法明オフィシャルブログ「本物をやろう!!」Powered by Ameba

牛田ニュース 平成30年 4月号 「たいまつ」

 この度、4月12・13日と核兵器廃絶広島市議会議員連盟の有志で、ニューヨーク市、市議会、国連等を視察する機会があった。NYの訪問は4度目であるが、地球温暖化等でますます昼夜の気温差が厳しく、NY市民も大変だ。

 

 初日は、NY市議会を訪問し、ヘレン市議会議員に、被爆地ヒロシマの想いを届けた。核廃絶と世界平和について、互いの意見を交換した。両市民の互いの理解と協調が必要であり、都市間の連携を高めていくことが大切で、世界恒久平和の実現と核兵器禁止条約を制定することで意見が一致した。トランプ政権の問題点等も話し合った。また、NY市議会との姉妹縁組実現等に向けて、これからも行動していかなければならない。

 

 二日目は、国連本部にあるユニタールのNY事務所で、平和の構築や紛争からの復興などの大切さ、また、広島の東アジア国連機関の設置など、核軍縮について議論を深めた。次に、ビル・デブラシオNY市長との面談を予定していたが、出張中で不在のため、NY市政府の国際局副局長のヒラリー氏他と会合し、松井広島市長の親書を手渡し、平和首長会議への加盟を求めた。ニューヨークとヒロシマのさらなる連携を図り、「核なき世界」実現に向けて、共に世界へ発信していきたいと強く思う。国連NY本部にも、常設の原爆展示があり、中満泉国連事務次長との面談では、その原爆展について話し合った。あの悲劇を世界に伝えるためにも原爆展(広島・長崎)の拡張を求めた。また、中満事務次長は、なぜNY市やワシントン市が平和首長会議に参加していないか質問したところ、両市とも、その会議については、開催の意義などよく理解していないという回答で、市や議会等の呼びかけの力不足を感じた。また、私が被爆者ということもあり、涙ながらに原爆の悲惨さを訴えるご婦人がおられ、米国にも、原爆投下の誤りを認識されていることがわかり、感激した。

 

 NYを訪問して、被爆議員として、心から核兵器廃絶と世界恒久平和ならびに核兵器禁止条約を制定し、一日も早く「核なき世界」実現に向けて努力することが我々の使命であると確信した。今や、北朝鮮の金正恩氏と米国のトランプ大統領の対話がなされようとしているが、故ホーキング博士の「人間は核兵器や地球温暖化、病原体により100年で滅亡する」という予言が当たらないよう、トランプ・ファーストや金正恩氏の利権でない本物の地球市民のための会話がなされることを、心より期待している。太陽が3つある銀河系や宇宙人がいるかもしれない時代に、美しく青い地球を核兵器や戦争にさらす、今のリーダーはいらないのでは…。