牛田ニュース 平成29年 9月号 「たいまつ」

　これからの日本を担う若者と今回の衆議院解散について話す機会があった。若者たちは、「なぜ今解散するのか分からない」と言う。なぜ解散するのか、その理由を明らかにするべきだ。民進党の指導部の混乱や、新党結成準備の遅れを狙った解散だけでは、面白くない。第４８回衆議院議員総選挙等に広島市だけでも約３億５０００万円もかかり、全国になると、約７００億円あまりという。今回の解散は、森友、加計学園の疑惑から逃げる「自分の都合の解散」にも思える。北朝鮮のミサイル問題で、全国の子供たちがＪアラートの警報で戦々恐々としている今にだ。台風１８号の被害等、災害の復興もまだまだなのに、こんなことをしている時間もお金ももったいない。

　新しく立ち上がった「希望の党」も、自民党を倒すという本気さは伝わるが、具体的なことが全く分からない。「日本をリセットする」というあまりにも抽象的なスローガンだが、果たして坂本龍馬が言ったように、「日本を今一度洗濯し候」が出来るのであれば立派なものだ。

　自由民主主義社会の日本において、自由を愛し、正義を心から愛する「本物」の政治家が次期総理に就任することを期待したい。