北朝鮮による核実験への抗議文（平成２８年９月９日）

朝鮮民主主義人民共和国
国務委員会委員長　金正恩 様

抗　議　文

　 貴国が本年１月に続き、5回目となる核実験を行なったとの報に接し、強い憤りを覚えます。
 　貴国に対し、人類の敵である核兵器の廃絶を改めて強く訴えるとともに、今後一切の核兵器開発にかかる実験の中止を強く要請します。

　 私は、人類最初の被爆都市ヒロシマの市議会議員であり、また、一人の被爆者として、全世界のいかなる国であろうとも、過ちを二度と繰り返してはならぬものとして、核兵器の廃絶を今後とも強く訴え続けます。

　 今や地球温暖化や異常気象などで地球そのものが破滅に向かう中にあって、核実験や戦争などは、もはや時代錯誤です。

　 グローバルの時代に自国だけの繁栄や利益追求に走るのは、過去のものであり、今回の核実験は将来世代の目に、果たしてどのように映っているでしょうか。

　 今後、貴国が核兵器廃絶に理解を示し、ともに核兵器廃絶にむけた取り組みを行う道を歩むのであれば、互いに手を取り合う方策も検討されるのではないか、と思います。

　 此度の核実験に対し、地球の存続の為にも、貴国の猛省と自戒とともに、核兵器廃絶への道を選択するよう、ここに強く求めます。

平成28年9月9日

ひろしま将来世代フォーラム　代表世話人

広島市議会議員

碓井　法明