牛田ニュース 平成２８年 ６月号 「たいまつ」

今年も混沌の時代が続く。
イギリスがＥＵからの離脱を国民投票で決定し、世界を不安に落し入れた。
また異常気象による大雨や河川の氾濫などで尊い生命が奪われている。
天も地も、人間も荒れに荒れている感じだ。
人間のもつ悪性というものは、もっと恐い気がする。

参議院選挙中であるが、この度ほど争点がない選挙は珍しい。
各政党が意図的にぼかしているのか。
消費税そして憲法改正にしてもよくわからない。社会保障にしても財源はどうするのか。
目線が国民から離れており、党利党略、利益誘導型に見えてならない。
本物の政治活動が要る。

約２４０万人の１８才からの選挙権の導入には、若者の政治参加が期待される。
不透明な争点では、若者にはわかりにくい。
とある賢人が警鐘として「有権者教育は子どもの時から民度を上げていかないと政治家の資質が上がらない」と言っておられるが、将に同感だ。
オーストリアやドイツでは投票権を１６才に引下げており、１４才の時から国による政治教育が始まる。

８月４日には国際会議場で「核兵器や戦争のない平和な地球をつくる子ども会議」が発足するという。
今までと違ったもっと子どもを含めた若者に本物の目（芽）を育てよう。
それが我々大人の責任ではないのか。