牛田ニュース 平成27年 9月号 「たいまつ」 | 碓井法明オフィシャルブログ「本物をやろう!!」Powered by Ameba

牛田ニュース 平成27年 9月号 「たいまつ」

原爆顔なし子守り地蔵 
 「原爆顔なし子守り地蔵」

 牛田山の記念塔の下の水道局の一角に「原爆顔なし子守り地蔵」というお地蔵さんがおられる。筆者もよくお参 りする。確かにお地蔵さんの欠けたお顔はセメントで塗り直し、墨か何かで目や鼻が書かれている。お顔は大変おだやかで、愛きょうがある。

 今から70年前、白島で鎮座されていたといわれているが、原子爆弾で、顔の前面がつぶされたという話だ。白島から牛田山麓の牛田旭一丁目にあった大きな椋の木の下に移設されていた。椋の木は大変な大木で大きな枝を広げ、わんぱく小僧が登って甘酸っぱいむくの実を食べたも のだ。そのうち宅地整備の関係で、現在のところに引越され、これまで高齢者の方が朝早く花をもってお参りをされている。近くの学園の子ども達もよくお参りをしている。

◆お地蔵さんを前に◆

 この度「原爆顔なし子守り地蔵」を絵本や紙芝居にして学園発表会で劇にしようといった話しが具体化していると聞く。今年は被爆70周年を迎え、核兵器や戦争をなくそうという議論が盛んに行われている。核兵器や戦争は地球上にあってはならない ものだ。

 この「原爆顔なし子守り地蔵さん」は自ら受けた原爆による傷を想い、将来世代の子どもたちに核兵器や戦争のない世界を願い頬笑みかけているように見えるが……。


タウス・フェルーキ議長
◆国連軍縮会議にて、2015年NPT(核兵器不拡散条約)運用検討会議 タウス・フェルーキ議長と一緒に◆