牛田ニュース平成27年1月号たいまつ(新春放談) | 碓井法明オフィシャルブログ「本物をやろう!!」Powered by Ameba

牛田ニュース平成27年1月号たいまつ(新春放談)

 「超民主主義社会の創造と地方創生特区による災害に強いまちづくり」
 未年が始まった。羊は穏やかで平和な年かと思ったが、正月早々大変な事件が多く起こっている。特に過激派イスラム国の台頭だ。中東を中心に世界各国に暴力の恐怖をばらまいている。なんと戦士には給料72万円。コーランも知らない日本人が、日本へのテロが怖い。

 今年のキーワードは「超民主主義社会」の誕生元年だ。
 超民主主義というのはフランスの有名な思想家でミッテラン、サルコジ大統領の特別補佐官などを務め、来日したこともあるジャック・アタリ氏だ。世界での民主主義は今や中東戦争、イスラム国のテロ、ロシア・ウクライナ戦争などで破壊されており、国際的、政治的、統治的な面で弱体化している。現在の民主主義をはるかに超える超民主主義が必要だ。資本主義も共産主義もない、戦争のない、核兵器もない、人間を中心とした、将来世代の夢を育む博愛主義の精神だ。最近のフランスの学者トマ・ピケティ氏は「21世紀の資本」の中で資本主義の限界を示し、資本主義は疲労しており、これからも格差社会は拡大すると数量経済史の最新統計手法を使って分析している。この資本主義の限界はジャック・アタリ氏の見解と一致している。日本のアベノミクスの問題点にも通じるといわれています。

 今年の広島のポイント
(1)昨年の8・20広島土砂災害と地球温暖化の問題 
 昨年の8・20ゲリラ豪雨による土砂災害は74人の犠牲者を出し、将に平成11年の6・29災害を国・県・市・議会がなおざりにし、過去の経験を生かさなかった結果の人災だ。復旧はもちろん復興にも全力を入れて、特に初期行動では「寝たり、休んだり」ではなく本人も反省されているように適切な避難勧告や避難指示が必要だ。復興も市民の安全、安心は勿論のこと、希望のもてるまちづくりをする必要がある。この度の雨量はバックビルディング現象というゲリラ豪雨で百年に1回か2回の雨量と聞くが、これは地球温暖化が大変な異常気象をもたらしており、世界各国はこれからも最重要課題として解決しなければ人類の明日は無いと思われる。災害大国の日本には地球温暖化の他、火山のマグマ現象による地殻変動、ビッグバン等人類が破滅するような事象が多くある。我国はもちろん世界の指導者たる者はその存在に生命をかけて解決にあたらねばならない。
(2)超人口減少化、超少子高齢化問題は特に日本においては切実だ
少々遅れている感もあるが、この度の国の「まち・ひと・しごと・創生本部」の設置は大切だ。東京一極集中の歯止めになり、地方が繁栄しなければ、東京もない。広島にも「地方創生総合戦略」がいり、「地方創生特区」が必要だ。「広島は他の政令市に比べて国家戦略特区への取組みに欠けている。まちの魅力づくりや若者、女性の就労、結婚、子育ての希望が実現できる各地区のコミュニティの再生が必要だ。社協や商店街、かうちゃんフォーラムなど各地域にイノベーションとしての受皿がいる。
(3)今年は広島の被爆70周年、戦後70周年の節目の年 
被爆の風化が言われ「広島と長崎から人類は何も学んでいない」と核廃絶が進まない現状をローマ法王のフランシスコ氏は批判している。今年は広島で国連軍縮会議が開催されるが、広島として、70年間は草も木も生えないといわれた。広島市議会としても世界の先頭に立って「核廃絶と世界恒久平和」の原点に立つ義務と権利がある。
(4)広島市・東区のまちづくりについて 
 今も課題になっている安佐市民病院の建替えやサッカースタジアムの建設問題は早期に解決すべき問題であり、安佐市民病院については現在地、荒下地区など双方が繁栄する政策をとる必要がある。サッカースタジアムもワールドサッカーが誘致できる面積が必要だ。宇品みなと公園が今ではメッセコンベンション施設との複合整備でベストだ。又広大本部跡地の知の拠点として国連アジア本部や国連大学の一部誘致もいる。
(5)将来的な課題として
①JR・JH(高速道路公団)の広島本社化。
②国公立大学の統合。
③陸・海・空の公共交通の整備。また、東区としては新幹線口、二葉の里地区の再開発、中山踏切の立体化整備や各地区の災害に強いまちづくりや道路網の整備。
(6)牛田三学区の災害に強いまちづくり 
 約115か所の危険地区の調査点検。ハザードマップなど危険地区にある1次避難場所となる集会所等の点検、耐震改修等。牛田、早稲田、新町の循環道路。牛田、中山道路の一部牛田・早稲田区間の整備。
①牛田学区では牛田旭のロータリー再整備で歩道改良と信号機の付替、ほおずき通りのLED街灯・防犯カメラ設置、牛田と白島に架かる水管橋の撤去と河岸緑地の整備。
②牛田新町では牛田新町四丁目の交差点の歩道の安全性確保。
 廃止されたユースホステルの復活、牛田新町二 丁目の住宅展示場アスタの見直し。
③早稲田ではバス停の移設完了、9号棟広場の存続確保、公務員宿舎の廃止と地域活性化への取り組みなど。

 今年は決断と実行の年。ノーベル物理学賞の中村修二教授は「負けてたまるか」という本を出版されているが、私も「なにくそ、負けるもんか」で皆さんとともに生涯現役で性根を入れて頑張ります。21世紀広島グローバル戦略会議や州都広島、超民主主義社会の設立についてもしっかり頑張りますので今年もよろしくお願いします!