【子どもたちが平和宣言】 | 碓井法明オフィシャルブログ「本物をやろう!!」Powered by Ameba

【子どもたちが平和宣言】

被爆五十周年の平和祈念式典、即ち一九九五(平成七)年八月六日のこと。総理大臣をはじめ、立法・行政・司法の三権分立である三者が参列されたことは意義深い。そしてそれ以上にうれしいのは、初めて子どもたちが平和宣言に参加したことである。

 なぜならば、広島市では昨今、八月六日の意味を知らない子どもたちが増えてきた。広島でそうなのだから、日本全体、世界全体での原爆の恐怖の風化は追って知るべしである。

 米国スミソニアン博物館の原爆展中止も、その流れに拍車をかけた。核弾頭は冷戦終結後も約四万発存在し、繰り返し全地球を破壊させてもお釣りがくるというのに。

 核実験も二千回以上におよぶ。アメリカが中国がフランスが…核実験のニュースを聞くたびに地球環境の悪化が脳裏をよぎる。核実験は、地球市民時代への逆行としか思えない。

 核兵器は国際法に違反するものだ。ヒロシマ・ナガサキを見れば、核兵器の残虐性は、毒ガス等の化学・生物兵器禁止条約をはるかに超えている。

 「核兵器の使用は国際法に違反する」かどうかの判断を国連の国際司法裁判所で公開法廷にかけることは大変重要な課題だ。裁判関係者には、判断を下す前に、ぜひ被爆都市の実相に触れるため来広してもらいたい。また、このことを呼びかける運動が広島市民としては必要だろう。