牛田ニュース 平成24年3月号(372号)「たいまつ」 | 碓井法明オフィシャルブログ「本物をやろう!!」Powered by Ameba

牛田ニュース 平成24年3月号(372号)「たいまつ」

先日ある会の主催で雁木タクシーに乗って川から目線で牛田の桜や街並みを見てみようという会があった。雁木タクシーは水上タクシーのことで、出発場所は牛田大橋白島側の京橋川「折れ曲がり雁木」といわれる場所だ。雁木は護岸の階段のことで、市内河川の護岸には約400近くあり、昔の船の発着場。▼春の水辺はまだ肌寒く、桜の木は、蕾が膨らみ開花前だった。ところが雁木タクシーが快適に川面を走り出すと牛田の街並みは一変し、その美しさに改めて驚かされた。河岸の緑・建物・川から眺める牛田大橋や神田橋・工兵橋など新鮮だ。特に工兵橋付近の川景観は日本一の素晴らしさで東京からも観光客や芸術家が来られるという。一度乗ってみると牛田を惚れ直すと思う。川の中ノ島は野鳥の宝庫で工兵橋から泳いでいった思い出がある。▼太田川のデルタは潮の干満差が大きいことから雁木の船着場が作られ物資の運搬に使用された。川と暮らしが密接につながっていたことがわかる。猿喉橋付近は他都市にないオープンカフェテラスが増設されると聞く。本川や元安川付近の平和公園や原爆ドームは新たな見方ができる。▼広島市長さんも雁木タクシーに乗られたことがあると聞く。広島は中四国の雄として州都広島が叫ばれているが、経済・観光面に遅れをとっている。広島市は経済観光局を設置し、海・川の再発見を考えているという。水と緑と文化のまちひろしまと平和都市は密接不可分の関係にある。雁木組による新しい川の文化のひろしまづくりに期待したいものだ。


雁木1.2

雁木3